「CMってナニ?」(4)2013/05/14

「CMってナニ?」(4)

★えー、この場合は Consolation Melody

★2011年3月、東北地震津波大災害。クライアント全体がカタマッテしまった。マンネリの「なぜかシアワセ」的CM全体が、テレビ画面から見事に消えたのや。
 
★その時。「上を向いて歩こう」と「見上げてごらん、夜の星を」がスーッと流れた。フシギな安心感と共感が、ごく自然に湧いた。静かな風景画面の下方に、ごくごく小さくクライアント名が「SUNTORY」と。たしか大災害のひと月後。

★中村八大サンと、いずみ・たくサンのメロディ、詞はドッチも永六輔サン、今は自称パーキンソン・六輔。50年ムカシのヒット・メロディが、掛け値ナシ、「今」を流れた。その後ゾロゾロと出てきた急造ガンバレ応援歌とは大違い。

★ワメもちょっとビックリ。なんべん聴いたか分からないこのメロディが、これほどココロにシミ込んだのは初めて。名曲が紛れもない「冥曲」に成ったのや。

★被災者と一般視聴者、双方へのコンソレーション。絶妙のタイミング。これが真のCMクリエイチビチー。このクリエーターは、白いイヌが一家の主人役を務める、大成功CMシリーズと同じ電通OBの佐々木宏サン。安倍晋三と同じ1954年生れ。

★想い出すのは1989年、昭和天皇ご不例のミギリ。この時もクライアント揃って自己規制。新車に乗った井上陽水サンが「オ元気デスカァ」と呼び掛けただけでこのCMエンガチョとなった。野坂コメCMも「生き残れ」コピーでエンガチョ。

★考えても見ろや、世の中にチョット不幸が兆した時に、オン・エアが憚られるCMって一体ナニ?「日常」とのナレアイに狎れ過ぎて、ヒョイと「非日常」が訪れた時、バツが悪くなるってのはドーユーこと?

★このハナシは、CMだけではない。テレビ全体、社会全体、政治全体、日本全体の「表現」の底の浅さ。付和雷同生活の底の浅さやんか。今頃反省しても手遅れだけど。

★さらに、2012年になってから、NHKお声掛かりの「復興支援ソング」とやらが、シャシャリ出て来た。「花は花は花は咲く」と言うリフレイン・メロディが ミソ。これを被災地出身の有名歌手、タレントが、それぞれ花を手に歌い継ぐ。その著作権スベテが復興資金として寄付される。この善意に、鼻白む想いを抱かされるのはナゼ?

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