「中国式チェス:象棋の遊び方」2013/05/14

えー、外交はゲーム、それは昔から。ただそのルールは、各国イロイロ。現代の2大勢力アメリカと中国のゲームでも、ドッチのルールを使うか、それがモンダイやねん。

☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆

「ヘラ鳥ウォッチング」

「PLAYING CHINESE CHESS」(05/11)

「中国式チェス:象棋の遊び方」 ロビン・メレディス

(香港・発)

北朝鮮に対する外交手段は限られている。中国はケンカ好きな隣国に影響を与えられる唯一の国やんか。だからアメリカと世界各国は、中国が、この核武装で騒ぐ国の政府を抑制するのを見守っているのや。

中国は今のところ、北朝鮮との貿易を閉鎖したり、石油の輸出を抑制したり、軍事的に抑圧したりする気は無さそうなので、世界各国は、刺激的な脅迫を続ける北の政府を勝手にさせている北京政府を非難しているのや。

しかし、北京から見ると、状況はさらにヤヤコシ。中国は北に圧力掛ける代わりに、アメリカとの話し合い協議事項に、日本を入れろと。中国としては、アメリカ・中国・北朝鮮の三角形を四角形に変えたいのや。

この3月、北の3度目の核実験の後、国連は北への制裁を課した。これに対し、金正恩の北新政府は、アメリカと韓国に向かって、一連の挑戦的言辞を吐き続けている。また、韓国企業との協力事業として、国境付近の巨大工場に雇用されていた5万人を引き揚げた。
先月、中国が、アメリカの国務長官ケリーや統合参謀本部長デンプシーを招いた際にも、北のモンダイが協議された。その際、アメリカが中国に、狂気の隣人の手綱サバキを求めたのに対し、中国高官から新しいメッセージを聞かされたのや。アメリカは同盟国日本に対し、圧力をかけるべきやんか、日本と中国の間のテンションを下げるために、と。

アメリカと中国の意見は、そして外交的決断は、大きく食い違っている。アメリカは、法律尊重主義で、それぞれのモンダイを、別個に扱おうとする。一方中国は、イロイロなモンダイをまとめて論議しようとする。他の国々が互いに張り合っていれば、尚更のこと。「中国では、こうしたモンダイの関連はアタリマエのことやねん」ソウルの国際危機グループの北東アジア計画所長、ダニエル・ピンクストンは言う。

急激に興隆して来た勢力、中国に対して、アメリカ政府も北京式のフクザツな見返り要求アプローチに慣れなきゃよ。

日本は、この地域で、アメリカの最強同盟国や。しかし中国にとって日本は、白黒マダラの過去を持つ隣のトラブル・メーカーなのや。特にタカ派の安倍が首相になってからは。

安倍は最近、中国の怒りを買った。閣僚たちがゾロゾロと、戦争犯罪人を含む日本の戦死者を祀ったヤスクニ神社に参拝したことで。また、尖閣諸島(中国では魚釣島)を日本政府が購入したことは、中国の領域主権への脅威でああると。(日本の意見は異なるが、それはまた別のハナシで)

中国は、こうした日本の行動に、アメリカも責任あると考えて居り、アメリカ軍のアジアへの展開軸が、日本政府や他のアメリカ同盟国の、中国に対する態度を大胆にさせていると、論じているのや。

アメリカが自分の同盟国に圧力かけて、中国、アメリカ両国の長期的利益を考えるのには先例がある。10年ほど前、台湾の、陳水扁前大統領が、中国とのテンションに歯止めを掛けようとした時、アメリカの外交官は、台湾政府に、もし、中国が謂れのない攻撃を仕掛けて来た場合には、アメリカが軍事的に台湾を防衛すると保証したのや。しかし、そのウラで、アメリカの外交官は、もし台湾が中国からの独立宣言で中国から攻撃を受けたとしても、アメリカは必ずしも台湾の援助に向かわないことを、明確にしていたのだよ。事実、アメリカは同盟国より中国に組みしたのやねん。

中国は何時でもテメエの言い分を通そうとするわけではない。それはアメリカも同じ事。イイ関係とは、アメリカが西欧式のチェス・ゲームをやめて、中国式のチェス・ゲーム、「象棋」を始めるってこと。

この7日に、中国はアメリカが前から望んでいた行動を採った。中国国営銀行が、北の外部世界との稀少な金融を保つ「外国貿易銀行」との関係を切ったのや。同じ日、日本の2人の高官が、中国の希望リストに沿った発言をした。安倍首相は、かつて議会で論じた戦時の侵略と強制売春についての日本の謝罪を訂正しないと。

この別々の声明が、偶然の一致なのか、ヌケ目ないカケヒキなのかはワカラナイが、アジア近隣のテンション沈静には役立つ。アメリカと中国が協力する度に、その基礎にレンガが積み上げられて行く。そうすれば、世界は、より安定した場所になるんちゃうか。

☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆

ウム。これは最近、中国研究者、矢吹晋氏が著書「チャイメリカ」の中で展開している世界見取り図に沿ったコラムや。因みに、このコラムの筆者 ROBYN MEREDITH は「象と竜:インドと中国の台頭が世界に及ぼす影響」の著者。

「CMってナニ?」(4)2013/05/14

「CMってナニ?」(4)

★えー、この場合は Consolation Melody

★2011年3月、東北地震津波大災害。クライアント全体がカタマッテしまった。マンネリの「なぜかシアワセ」的CM全体が、テレビ画面から見事に消えたのや。
 
★その時。「上を向いて歩こう」と「見上げてごらん、夜の星を」がスーッと流れた。フシギな安心感と共感が、ごく自然に湧いた。静かな風景画面の下方に、ごくごく小さくクライアント名が「SUNTORY」と。たしか大災害のひと月後。

★中村八大サンと、いずみ・たくサンのメロディ、詞はドッチも永六輔サン、今は自称パーキンソン・六輔。50年ムカシのヒット・メロディが、掛け値ナシ、「今」を流れた。その後ゾロゾロと出てきた急造ガンバレ応援歌とは大違い。

★ワメもちょっとビックリ。なんべん聴いたか分からないこのメロディが、これほどココロにシミ込んだのは初めて。名曲が紛れもない「冥曲」に成ったのや。

★被災者と一般視聴者、双方へのコンソレーション。絶妙のタイミング。これが真のCMクリエイチビチー。このクリエーターは、白いイヌが一家の主人役を務める、大成功CMシリーズと同じ電通OBの佐々木宏サン。安倍晋三と同じ1954年生れ。

★想い出すのは1989年、昭和天皇ご不例のミギリ。この時もクライアント揃って自己規制。新車に乗った井上陽水サンが「オ元気デスカァ」と呼び掛けただけでこのCMエンガチョとなった。野坂コメCMも「生き残れ」コピーでエンガチョ。

★考えても見ろや、世の中にチョット不幸が兆した時に、オン・エアが憚られるCMって一体ナニ?「日常」とのナレアイに狎れ過ぎて、ヒョイと「非日常」が訪れた時、バツが悪くなるってのはドーユーこと?

★このハナシは、CMだけではない。テレビ全体、社会全体、政治全体、日本全体の「表現」の底の浅さ。付和雷同生活の底の浅さやんか。今頃反省しても手遅れだけど。

★さらに、2012年になってから、NHKお声掛かりの「復興支援ソング」とやらが、シャシャリ出て来た。「花は花は花は咲く」と言うリフレイン・メロディが ミソ。これを被災地出身の有名歌手、タレントが、それぞれ花を手に歌い継ぐ。その著作権スベテが復興資金として寄付される。この善意に、鼻白む想いを抱かされるのはナゼ?