「CMってナニ?」(3)2013/05/13

「CMってナニ?」(3)

★えー、CMとは、コマーシャル・メッセージとは限らない。時には時代への Counter Message(カウンター・メッセージ)のことやねん。

★それは例えば、イワユル「本歌取り」のテクニックに見られる。寺山修司の「マッチ擦るつかのまの海に霧ふかし 身捨つるほどの祖国ありや」

★このモトは多分、西東三鬼の「夜の湖ああ白い手に燐寸の火」やろ。

★三鬼の句、夜の湖畔に女が居てはる。燐寸を擦った瞬間に、おそらくその顔がチラリと映り、「ああ」と想いが募るのやろ。ここには「時代」は無い。男と女の機微が在るだけ。

★一方、修司の短歌は、海=湖 と マッチ=燐寸 を借りて、1960年代のブンガク青年の、祖国に対する、ちょいと反体制的心情を浮かび上がらせたのや。

★さよ、テツガク的嘱目をナリワイとする俳句と違って、短歌は、時に時代を刺す短刀となり得るのやねん。これぞ、正真のCMクリエイチビチーやんか。

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