「硬直した傲慢:中国役人権力」2013/05/11

えー、4月13日の「ヘラ鳥」でご紹介した、1960年生まれの中国人作家、余華氏が今度は、中国役人の硬直した権力のオカシサを、ほとんど笑い話風に書いている。

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「ヘラ鳥ウォッチング」

「IN CHINA,POWER IS ARROGANT」(05/10)

「硬直した傲慢:中国役人権力」 YU HUA(余華)

(北京・発)

2010年末、中国税関役人は、国内に持ち込まれたiPad 1台 に付き1000元(YUAN)(当時で約150ドル)の輸入税を課した。iPadにもイロイロあって、価格もそれぞれ違うのを一切無視して。一律価格5000YUANの20%で1000YUANいうわけだ。香港で3000YUANで買ったiPadにも1000YUANの輸入税。中国で買った自分のiPadを持って帰って来た中国人観光客にも課税!されたのや。

前以ての警告もナシでのこの課税は、批判を巻き起こした。通産省もこれは承認しなかった、2001年から参加しているWTOのメンバーとして、この課税は協定違反となるのではと怖れて。

2011年1月、海外旅行に出掛ける時、オレは北京空港の職員に、帰って来た時、自分の携帯iPadを、どう報告すれば課税されないか?と尋ねた。4人は次々にワカラナイと言い、5人目は課税は取り消しになると。(実際には完全取り消しにはならず、半額課税された)「なぜこの変更を公表しないのか?」と訊ねたオレに「なぜ公表しなけりゃならないのか?」と答えが返って来た。

中央政府の法令がアイマイなら、地方政府の方はテッテ的にバカ気ている。2001年、SHENZHEN(深土川市)南部の街の病院役人は、看護婦は微笑む時、歯をハッキリ8枚見せるべしと規定していたのや。2003年、湖南省では、官公庁の女性吏員応募者の乳房は左右対称的であるべしと規定している。

翌年、ハルビン市公安局の役人は、ウエストが36インチを超えた警察官はクビと規則を定めたのや。2006年、浙江省の輸送局役人は従業員のスポーツ髭を禁じた。翌年、退学率を抑えるため、福建省平和県では、中学校の卒業証書は結婚を条件とした。

こうした規則のいくつかは、取り消されたが、このオカシな、独断的性質は、中国権力の傲慢さを示している。想像できるでしょうが、肘掛椅子にドッカリ座って上等の茶を飲み上等のタバコを吹かし、まっとーなニンゲンなら、どう思うかなど全く考えもせず、インテリ面してモンダイを討議するのや。

地方の規制はしばしば、国内法と矛盾する。例えば高速道での事故率削減のために1月1日に発効された、改訂運転規制に対しては、公安部の厳しい規制が出て来る。黄色信号無視に対する6ポイントの賦課は、抗議のアラシを巻き起こしたのや。(中国では、12ポイントのペナルティは免許停止となる)

多くのヒトにとって、黄色信号規制はマチガイ無く追突事故のモトやねん。当局も、疑問を投げかけている。「中国道路安全法によれば、信号は赤、緑、黄色で構成されている」新華社は根気よく説明する。「赤は走行禁止。緑は走行OK。黄色は警告を意味する。黄色と赤のチガイを無視することは、現行法に抵触する」当局は、この警告に対するペナルティを格下げした。

こうした騒動を揶揄するジョークが流行っている。ある男が冬の寒い夜、帰宅しなかったので、翌朝妻が説明を求めた。「道路の信号がズっと黄色だったんよ。今の今まで。信号無視すれば6点の罰やんか。Uターンすれば9点やで」「なぜアタシに電話しなかったの?」「運転中に電話すれば3点の罰やねん」「クルマの中に居たのにナゼこんなに風邪を引いてるの?」「雪が酷かったんで、オレはナンバー・プレートを掃除しなきゃならなかったんだ。ナンバーが見えないと12点の罰やろが」

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ウム。これは殆ど、デキの悪い笑い話やんか。かなり見下した目線でのコラム。モンダイは北京在住のこの流行作家が、こうして硬直した権力をオチョクれる位置に居ることや。中央でなく、地方の役人を揶揄するのは、安全範囲なのか?インタネット時代の今、メディアに名前が売れてることは、安全保証になるのやろ。このカケヒキがドコまで通じるかが見ものやんか。

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