「亡命後も、シッカリ生きてる活動家」2013/05/02

えー、中国の亡命者の行方について、《社会主義は偉大だ》の著者、北京在住の女性ライターLIJIA ZHANGが書いている。魏京生と陳光誠とを対比的に。ご紹介致す。

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「ヘラ鳥ウォッチング」

「EXILED, BUT NOT GONE」(04/30)

「亡命後も、シッカリ生きてる活動家」 LIJIA ZHANG

(北京・発)

多くの反体制者たちは、中国を出て亡命生活を送る中に、いつか忘れられて行く危険に曝されている。有名な反体制運動家、WEI JINGCHENG(魏京生)(1950~)の場合も、かつては、そのデモクラシーへの呼び掛けが、中国内外の多くの人々に刺激を与えたのに、1997年にアメリカに移ってからは、あまり消息を聞かなくなっている。

アタシの友人、盲目の活動家弁護士 CHEN GUANGCHENG(陳光誠)(1971~)が去年、自宅軟禁から脱出して最終的にアメリカで法律を学ぶことを許された時、彼も、そうした運命に陥るのではないかと、アタシは心配してたの。

でも最近、山東省の田舎にある陳の故郷を訪ねた時、彼の精神が生き続けているのを知った。彼が援助した人々の記憶の中だけでなく、彼らの多くが活動家になっていたの。陳からの定期的なインタネット連絡が、田舎の活動家たちに届いているわけ。これは魏京生が亡命した時とは全く違う世界だわ。

先月、アタシは、陳の弟を訪ねた。彼とは2000年の夏に、兄に付いて北京に来た時会っていた。当時、陳は医学生で、自分の家に近い公害を出す製紙会社の閉鎖に向けて戦っていた。そして飲料用の深い井戸を造るために、英国の補助金に応募出願していた。その盲人に引き付けられ、アタシは彼の正義への一途な要求について書く最初のジャーナリストになったの。アタシは彼のことを「裸足の弁護士」と呼んでいたわ。

陳の村に一番近い山東省臨沂市の停車場で、アタシは陳の弟の友人、LU QIUMEI サンに会った。34才、お喋り好きな女性で、CHAIQIANHU、つまり政府命令により家を取り壊された一人だった。

1時間ほどのドライヴの間に、LUは、2005年、取り壊しを巡る乱闘のために自分は流産したと話した。家を壊されても彼女の家族は、約束と違って一文も貰えなかったと。盲目の弁護士のウワサを聞いていたので、助けて貰おうと、その村で彼を探したが、保安警察に制止されたと。陳の劇的な脱出、米国への亡命後、彼女は陳の弟と友人になった。

結局、彼女はウェブ上のヴィディオ電話で陳と連絡が取れ、そのアドヴァイスを求めた。「アタシは光誠のコトバを決して忘れない《もし権利を盗られたら、闘って取り戻さねばならない》と」「ワレワレ臨沂市のニンゲンは、光誠のオカゲで、自分の権利を意識するようになった」

陳は裁判にどう対処したらいいか、そして弁護士と相談するようにと忠告して呉 れたと言う。周囲の人々は、だんだん陳に助けを求めるようになった、世界の向こう側に住んでいる陳に。十数年前、アタシは陳の弟と家族と一日話して過ごしたことがある。彼も監視されて居たが、兄のシゴトを実行しようと決心していた。(その後、彼の家族が地方役人にシツコク悩まされているとの報道があった)

最近、ヴィデイオ電話で陳光誠自身と喋った時、彼はいろんな国の人たちと連絡を取っていると言った。例えば、雑貨屋を営んでいる盲目の内蒙古人は、他の身体障害者の人権モンダイにチカラを尽くしていると。また、四川省の活動家グループとのヴィディオ会話で人権を守ることの重要さを伝えようと計画していると。「彼らはアナタと、どう連絡するの?」と訊くと、彼は笑いながら言った。「インタネットの時代じゃん、連絡を取ろうと思えばカンタンに出来るさ」

陳の積極的なアピールは、例えば強制退去命令などに対する具体的な対処法が、フツーの人々にインパクトを与えている、ハイブローなインテリの抽象的な主義主張と違って。

国際的舞台でも、陳の存在は薄れるどころではない。今までに彼は、多くの賞を受けている。その中には、NYの「人権第一組織」の年間賞も含まれる。この1月には、「ラントス人権賞」をハリウッド・スター、リチャード・ギアから授賞されている。その翌日には「中国の魂を探る」と言う講演をワシントンのナショナル・カテドラルで行い、スタンディング・オベーションを受けた。

人を元気付ける彼の物語(貧乏な盲目少年から、国際的弁護士に、活動家に、そして決死の脱出、その情熱とカリスマなど)は、なぜ彼が西欧人のイマジネーションに訴えるかを示してるわ。

昨夏、NY大学のキャンパスに彼を訪ねた時、アタシは校内でちょっと迷った。するとワシントン・スクエア・パークで、チェスをしていた男が、マゴついてるアタシを見て叫んだ。「盲目の弁護士をお探しですか?彼なら法律教室に居ますよ」

陳はアタシに言った。「刑務所の中でも、自宅監禁中でも、オレは節を曲げなかった。自由の国、アメリカでも、節を曲げない方法を見付けるさ」

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ウム。因みに、魏京生と陳光誠の間には、20年の世代差があるのや。

WEI JINGSHENG(魏京生)1950年北京生まれ。中国民主化運動に関わり、1978年北京の「DEMOCRACY WALL」に貼られた反・DENG XIAOPINGのエッセイ「FIFTH MODERNIZATION」で有名。このマニフェストのために逮捕され、「反革命分子」として1979~93年まで下獄。出獄後も、反体制活動を続け、1994~97年まで再下獄。1997年11月、医療の口実でアメリカへ追放。1998年、NY市にWEI JINGSHENG FOUNDATIONを設立、中国の人権改良と民主化を目的として。王丹と並ぶ活動家。

「大統領とガンタナモ刑務所」2013/05/02

えー、ガンタナモ湾刑務所、と聞くと、随分ムカシのハナシのような気がするが。でも、2001年以来、ズーッと此処に収容され続けのニンゲンが居てはるのや。時々、その存在の非合理性への批判が、オクビのように浮上するが、アメリカの対処はシドロモドロ。その辺のナンヤカヤを「ヘラ鳥」社説がつついている。ご紹介致す。

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「ヘラ鳥ウォッチング」

「PRESIDENT AND PRISON」(05/02)

「大統領とガンタナモ刑務所」(editorial)

★(オバマは、再び、ガンタナモ刑務所の閉鎖を約束している。なのに、囚人のハンガー・ストライキに対する強制摂食は弁護している)30日、オバマ大統領は、キューバ、ガンタナモ湾の刑務所について、重要なことをイッパイ喋った。それは、罪状ナシで人々を下獄させると言う、アメリカの正義の基準を嘲笑うものだった。ガンタナモが、2001年9月11日のアタック直後、ある人々の拘束を正当化するとしても、その理由は弱い。ガンタナモ維持は無理、閉鎖されるべきやねん。

ワレワレは、オバマが善処すると誓った時、最終的には彼がその約束を果たすだろうと期待した。しかしその後5年、彼は、とっくに清算され釈放されるべき囚人を移送する手続きを踏めなかったのや。議会に諮って、刑務所閉鎖の障害を取り除くと言うオバマの計画は、彼が直面している危機の緊急性を反映しなかった。30日朝、チャーリー・サヴェージはNYタイムズに記事を書いた。166名の囚人の内100名が、自分達の待遇と際限の無い拘束に反抗して、ハンガー:ストライキに参加して居り、21名が、鼻から喉を通じてチューブによる強制摂食を強いられていると。そしてオバマはこの処置を弁護している「オレはこの人たちを死なせたくない」と。誰だって殺したかないさ。

しかし、最近出された、拘束者の扱いに関する超党派のレポートでは、「強制摂食は虐待の一種であり廃止するべきもの」と。実際、ガンタナモ収容者は、どんな罪でも告発されて居らず、これからも告発されないだろうと。90名近くが、無罪釈放されて居り、他の大多数も裁判に掛けられないだろう、なぜなら彼らは拷問されて居り、アタックに加わった証拠は何も無いのや。6名だけが、軍事法廷での有罪に直面している。

ホワイトハウスの報道会見でハンガー・ストライキについて訊かれたオバマは、「ムズカシイところや。ワレワレとしては、ガンタナモはアメリカを安全に保つのに必要ではないと認識している。カネも掛かるし、効果的ではない。アメリカの国際的立場を傷付ける。

さらに、同盟国との対テロ協力効果を削ぐ。過激派側の兵士募集の道具に利用されてしまう。裁判ナシの永久拘束は、ワレワレの意志に反し、利益にも反する」と言う。

もし、オバマがホンキなら、閉鎖には2ツの手続きががある。オバマが高官を指名する。「政府のガンタナモ閉鎖政策が、ペンタゴン官僚ではなく、ホワイトハウスによって行なわれるように」オバマがヘーゲルに、無罪になった拘束者の移動を命じる。上院情報委員会の女性委員長、ダイアン・フェインシュタインが、オバマに、囚人の立場を早急に検討するように要請する。差当ってのモンダイはハンガー・ストライキだ。

このハンガー・ストライキは、オバマも弁護出来ない、絶望の末の行動やねん。それに対処するオバマの責任として、刑務所は閉鎖されるわけや。

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ヤレヤレ。悪名高くなったガンタナモ刑務所、閉鎖するにもペンタゴンとホワイトハウスの間のヤヤコシい手続きが要るワケだ。

たしかに、他国の人権蹂躙を批判するアメリカにとって、ガンタナモの存在は、なんとも具合ワルイものやんか。

ことテロに関しては「疑わしきは罰せず」とは行くまい。でもテロ直後の拘束から12年、材料不充分で罪が立証できないのなら、フツーの裁判なら「時効」ちゃうか。

ようワカランが、アメリカのこの不手際のモトは何やろ?ともかく、アチコチからの圧力にハサマって、早いとこ「不起訴」のまま、スベテを歴史の底に埋めてしまいたいのが、小ブッシュの尻拭い役、オバマの本心ちゃうか?