「穏健派を期待する」 ― 2012/01/09 14:44
えー、共和党アイオワの地方幹部会(CAUCUS)で、ロムニーとサントラムが候補のトップを争う格好になった。モルモン教徒のロムニーとカトリックのサントラム。先ずはクリストフ君のロムニー品定めからご紹介致す。
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「ヘラ鳥ウォッチング」
「WAITING FOR THE MODERATE」(01/06)
「穏健派を期待する」 ニコラス・D・クリストフ
ロムニーについて言えることは、その経歴を見れば、彼自身、今のロムニーには投票しないだろうと言うこと。
1994年、エドワード・ケネディに対抗しての共和党上院議員立候補が最初やねん。その以前には、ロムニーは中立派だった。2002年、マサチュセッツ知事に当選した時、彼は自分について、こう述べている。「人々はオレをコチコチの共和党員ではないと識ったのさ。穏健派で、意見は進歩的と」
その通り。ロムニーは、優秀で穏健で現実的なマサチュセッツ州知事になったのや。しかし2005年、テメエを共和党大統領候補と位置付けると、オレたちがシニカルで無節操と思うほど、右旋回して見せたのや。
これは政治的嘲笑を呼んだ。「ミット・ロムニーは頑強な反対者に面と向き合うことになるだろう」とコナン・オブライエンは言った、「4年前の自分自身とだ」
ジェイ・レノも言った。「さよ、大統領レースはオモロクなって来たぜ。自分のドッチツカズをカバーするために、ロムニーは医療保険について演説するだろう。そして、その後直ぐに、5分間の反駁演説をやるだろうさ」
アイオワの共和党地方幹部会に勝って、ロムニーが大統領候補に指名される確率は80%以上になったと言われるが、調査によると、11月の大統領選挙に勝つ確率は46%と推測されている。民主党が勝つチャンスは52%だと。
現在から3月6日のスーパー・チューズデイまでの間に、ロムニーが上昇し続けるとすれば、彼はどこかで最終的な変わり身を見せねばならぬ。かつての彼自身へと。
ドッチツカズの論説は、2000年のアル・ゴアや、2004年のジョン・ケリーなど、民主党との対決では有効だった。1992年の民主党幹部会では、ポール・ツォンガスがビル・クリントンを「アチコチにゴマ摺るポン引き野郎だ」と非難した。ロムニーは警戒すべきやろ。論説は一度公開すれば、結局はテメエがそれに食われてしまうのや。
民主党の全国委員会は、すでに、ロムニーをコキ下ろす4分間の巧みなヴィディオを放送している。「ミット・ロムニー、並ぶ者なきドッチツカズ、彼は彼自身が最大の敵であることを証明した。ミットとミットの意見が一致するのは、大統領に成りたいことだけや。だからロムニーは、選ばれるためなら何でも言い、何でもやるにちがいない、それが如何に矛盾したことであろうとも」
確かに、ロムニーは妊娠中絶に対する立場を変えた。明らかに共和党幹部会への対応を計算した上での転換や。強力兵器、課税、さらにはレーガンの遺産についても同様だった。また、自分がマサチュセッツ知事時代に法制化した国民医療保険になぜ反対するかの説明で自縄自縛となってしまった。
でも、民主党の主張するロムニーの支離滅裂ぶりは、いささか大げさだ。ヴィディオによる非難の殆どは疑わしい。民主党の諷刺にはホントではないものも、アイマイなものもあるのや。例えば、ロムニーは景気刺激策を支援する。でもオバマほど大掛りなものではない。だからオバマの刺激策に反対するのはドッチツカズとは違うのだ。
マサチュセッツ時代のロムニーの方向への逆戻りをオレは期待する。共和党幹部会の渦に巻き込まれるまでは、彼は現実主義者であり、クリントンやオバマよりは保守派だったのや。(クリントンは、マサチュセッツ時代のロムニーは、とてもイイ仕事をした、とオレに言った)ロムニーは小ブッシュよりは、大ブッシュに近いと言える。かつての穏健派のロムニーの再来を期待するのは、彼の助言者たちがみんな、その方向だからや。経済で言えば、ハーヴァード大のグレゴリー・マンキュー教授やコロンビア大のグレン・ハバード教授など、経験ゆたかな著名な人物だが、ドッチも保守派だ。外交でも、錚々たる人物がロムニーの助言者となっている。
さよ、これからは、ロムニー対ロムニーの間の政治闘争が見物やねん。大統領指名のためにはカメレオンが必要か?これは大事な質問だ。共和党候補がみんな口にする極右思想よりはシニカルなカメレオンの方がイイと、オレは思う。
☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆
ウム。州知事時代のテメエの信念と、党候補になるための言説とのスキマがモンダイとなる。これはアメリカ型のオマツリ選挙では、顕著に現われる現象やんか。ロムニーがこれを、どう修正して行くのか、野次馬の興味はソコにある。
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「ヘラ鳥ウォッチング」
「WAITING FOR THE MODERATE」(01/06)
「穏健派を期待する」 ニコラス・D・クリストフ
ロムニーについて言えることは、その経歴を見れば、彼自身、今のロムニーには投票しないだろうと言うこと。
1994年、エドワード・ケネディに対抗しての共和党上院議員立候補が最初やねん。その以前には、ロムニーは中立派だった。2002年、マサチュセッツ知事に当選した時、彼は自分について、こう述べている。「人々はオレをコチコチの共和党員ではないと識ったのさ。穏健派で、意見は進歩的と」
その通り。ロムニーは、優秀で穏健で現実的なマサチュセッツ州知事になったのや。しかし2005年、テメエを共和党大統領候補と位置付けると、オレたちがシニカルで無節操と思うほど、右旋回して見せたのや。
これは政治的嘲笑を呼んだ。「ミット・ロムニーは頑強な反対者に面と向き合うことになるだろう」とコナン・オブライエンは言った、「4年前の自分自身とだ」
ジェイ・レノも言った。「さよ、大統領レースはオモロクなって来たぜ。自分のドッチツカズをカバーするために、ロムニーは医療保険について演説するだろう。そして、その後直ぐに、5分間の反駁演説をやるだろうさ」
アイオワの共和党地方幹部会に勝って、ロムニーが大統領候補に指名される確率は80%以上になったと言われるが、調査によると、11月の大統領選挙に勝つ確率は46%と推測されている。民主党が勝つチャンスは52%だと。
現在から3月6日のスーパー・チューズデイまでの間に、ロムニーが上昇し続けるとすれば、彼はどこかで最終的な変わり身を見せねばならぬ。かつての彼自身へと。
ドッチツカズの論説は、2000年のアル・ゴアや、2004年のジョン・ケリーなど、民主党との対決では有効だった。1992年の民主党幹部会では、ポール・ツォンガスがビル・クリントンを「アチコチにゴマ摺るポン引き野郎だ」と非難した。ロムニーは警戒すべきやろ。論説は一度公開すれば、結局はテメエがそれに食われてしまうのや。
民主党の全国委員会は、すでに、ロムニーをコキ下ろす4分間の巧みなヴィディオを放送している。「ミット・ロムニー、並ぶ者なきドッチツカズ、彼は彼自身が最大の敵であることを証明した。ミットとミットの意見が一致するのは、大統領に成りたいことだけや。だからロムニーは、選ばれるためなら何でも言い、何でもやるにちがいない、それが如何に矛盾したことであろうとも」
確かに、ロムニーは妊娠中絶に対する立場を変えた。明らかに共和党幹部会への対応を計算した上での転換や。強力兵器、課税、さらにはレーガンの遺産についても同様だった。また、自分がマサチュセッツ知事時代に法制化した国民医療保険になぜ反対するかの説明で自縄自縛となってしまった。
でも、民主党の主張するロムニーの支離滅裂ぶりは、いささか大げさだ。ヴィディオによる非難の殆どは疑わしい。民主党の諷刺にはホントではないものも、アイマイなものもあるのや。例えば、ロムニーは景気刺激策を支援する。でもオバマほど大掛りなものではない。だからオバマの刺激策に反対するのはドッチツカズとは違うのだ。
マサチュセッツ時代のロムニーの方向への逆戻りをオレは期待する。共和党幹部会の渦に巻き込まれるまでは、彼は現実主義者であり、クリントンやオバマよりは保守派だったのや。(クリントンは、マサチュセッツ時代のロムニーは、とてもイイ仕事をした、とオレに言った)ロムニーは小ブッシュよりは、大ブッシュに近いと言える。かつての穏健派のロムニーの再来を期待するのは、彼の助言者たちがみんな、その方向だからや。経済で言えば、ハーヴァード大のグレゴリー・マンキュー教授やコロンビア大のグレン・ハバード教授など、経験ゆたかな著名な人物だが、ドッチも保守派だ。外交でも、錚々たる人物がロムニーの助言者となっている。
さよ、これからは、ロムニー対ロムニーの間の政治闘争が見物やねん。大統領指名のためにはカメレオンが必要か?これは大事な質問だ。共和党候補がみんな口にする極右思想よりはシニカルなカメレオンの方がイイと、オレは思う。
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ウム。州知事時代のテメエの信念と、党候補になるための言説とのスキマがモンダイとなる。これはアメリカ型のオマツリ選挙では、顕著に現われる現象やんか。ロムニーがこれを、どう修正して行くのか、野次馬の興味はソコにある。
「世界の労働者よ、結束せよ!」 ― 2012/01/09 20:45
えー、次に、保守派コラムニスト、デヴィッド・ブルックスのサントラム支援コラムをご紹介する。タイトルはいささかフザケて大時代的だが、論旨はかなり過激。
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「WORKERS OF THE WORLD,UNITE!」
「世界の労働者よ、結束せよ!」 デヴィッド・ブルックス
(アイオワ・オトゥムワ発)
共和党は元来白人労働者の党やねん。白人で高卒、中にはカレッジ卒も混じるというこの層は、選挙に於いては依然として最大地盤やんけ。彼等は圧倒的に共和党ビイキなのだ。
確かに中味はイロイロだが、その構成員は、ある種の信念と経験を共有している。経済繁栄は今、彼等から遠ざかりつつある。国の人種的構成も彼等から離れつつある。彼等から見れば、アメリカはシッチャカメッチャカなのや。結婚は難しい。労働倫理は崩壊している。生活水準もアブナイ。エリートも頼りにならない。ニュースメデイアが送り出すメッセージはチャンとした子供を育てることを困難にしている。大きなモンダイに直面しているが、自分たちで乗り切るっきゃない。
共和党は彼等の票を掻き集めるが、彼等のニーズに全く応えられないオソマツさだ。党の指導者は以前の大学出身共和党員に傾きつつある。多くの労働者階級に比べれば、個人的世界観の持ち主だ。大ブッシュからジョン・マッケイン、ミット・ロムニーに至る共和党大統領候補者たちは、それぞれ全く異なった経験の持ち主として出て来たのや。
時として、ティム・ポーレンティのような、労働者階級の中から出てきた候補者も居てはる。でも、コンサルタント連中や献金者やプロフェッショナルな党員に丸め込まれてしまうのや。しかし、労働者階級が共鳴して突出して来る候補者もいる。パット・ブキャナン、マイク・ハッカビー、サラ・ペイリンなどなど。でも、これまでのところ、彼等は傷だらけの候補者で、否定的雪崩に巻き込まれたり、致命的報道で、埋め込まれてしまったのやねん。
今年、ロムニーは、超愛国的キャンペンで、労働者階級に感動的な絆を作ろうと試みたのや。曰く、オレは百万長者のムスコで、あなた方を不快にさせる信仰の持ち主かも知れない。でもワタシはアナタ方と同じく、この国を愛している、と。この作戦は部分的な成功を収めただけだったが。
さて、そこにリック・サントラムの登場や。炭坑夫の孫で、イタリア移民の息子だ。長年、ペンシルヴァニア西部の鉄鋼町を代表して来た。昨年、ニュース・メディアにバカにされながらも、トラックに便乗して、370箇所以上の町を片っ端から回ったのや。彼は自分の集会で、キビシイ労働とエリートの無礼さについて語り、熱烈な支持を受けたのや。
彼の世界観は個人的なものでは無い。著書「家族が一番」(IT TAKES AFAMILY)によって、彼は、カトリック社会の保守的なココロを満たしたのや。これはバリー・ゴールドウォーター式の保守とは反対に、家族と社会連帯を重視する攻撃方法だった。議会では、彼はあらゆる反・貧困の重要な立法にリーダーとして関わった。遊説先で、彼は叫んだ、「左派だって信仰を持っている、聖書に拠らなくても、信仰自体に基づいているのだ」と。
サントラムは非宗教的な世界観は持っていない。教会に行くとか、自分の子供たちを家庭教育すると言ったこととはカンケイないのや。彼の子供ガブリエルが、出産時に死んだ時、彼と妻は病院のベッドの傍で一夜を過ごし、自分の家に連れ帰った。他の子供たちと共に、祈り、家族の中に迎え入れた。この物語は多くの非宗教的な人々のココロの中に深く忍び込み、信仰心を刺激したのやねん。
彼は共和党の企業や金融界とのツナガリを持たない。財政支出の削減を望んでいる。税制の改革を望んでいる。演説では「供給側」との戦いを述べる。彼はウォール・ストリートによる救済を軽蔑している。彼の経済論議は価値観に基づく。曰く、長期の競争力を強化したいなら、家族を強化しなければならない。企業が労働者の生産性を上げたいのなら、健全な共同社会を心掛けねばならない、と。
アイオワでの上げ潮の後、彼のこのキャンペンが上手く行くかどうかはワカラナイ。今のところ、彼は幸せで有効なキャンペンを展開している。しかし過去には、陰気で堅苦しいところがあった。報復的、非公正なメディア報道にヤラレたこともある。エイズ運動で彼の仲間であるボノは、かつてレポーターに語ったことがある。サントラムにはTOURETTE症候群?的なところがあり、それが彼に人気を傷つけるような発言をさせるのでは、と。
でも、オレは多くの人々が考えるより、彼はアイオワ以降も上手くやって行くと思う。カネと否定的攻撃広告の波に浚われることなく。彼は政治的圧力に屈しない細やかな神経と意見を持ち合わせて居るとオレは信じる。多分、より堅苦しくない理想的なカタチで、彼の労働者階級の経験は何時の日か、勝利につながるのでは。
もしアナタが、サントラムのような右派からの労働者階級候補を選び、オハイオの上院議員シェロッド・ブラウンのような左派からの候補を選び、共通の地盤を見いだすなら、この選挙は地滑り的勝利をもたらすかもね。さよ、アメリカ国民は、ハーヴァード出身vs.ハーヴァード出身の選挙は、もう沢山だと思っているのやねん。
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「WORKERS OF THE WORLD,UNITE!」
「世界の労働者よ、結束せよ!」 デヴィッド・ブルックス
(アイオワ・オトゥムワ発)
共和党は元来白人労働者の党やねん。白人で高卒、中にはカレッジ卒も混じるというこの層は、選挙に於いては依然として最大地盤やんけ。彼等は圧倒的に共和党ビイキなのだ。
確かに中味はイロイロだが、その構成員は、ある種の信念と経験を共有している。経済繁栄は今、彼等から遠ざかりつつある。国の人種的構成も彼等から離れつつある。彼等から見れば、アメリカはシッチャカメッチャカなのや。結婚は難しい。労働倫理は崩壊している。生活水準もアブナイ。エリートも頼りにならない。ニュースメデイアが送り出すメッセージはチャンとした子供を育てることを困難にしている。大きなモンダイに直面しているが、自分たちで乗り切るっきゃない。
共和党は彼等の票を掻き集めるが、彼等のニーズに全く応えられないオソマツさだ。党の指導者は以前の大学出身共和党員に傾きつつある。多くの労働者階級に比べれば、個人的世界観の持ち主だ。大ブッシュからジョン・マッケイン、ミット・ロムニーに至る共和党大統領候補者たちは、それぞれ全く異なった経験の持ち主として出て来たのや。
時として、ティム・ポーレンティのような、労働者階級の中から出てきた候補者も居てはる。でも、コンサルタント連中や献金者やプロフェッショナルな党員に丸め込まれてしまうのや。しかし、労働者階級が共鳴して突出して来る候補者もいる。パット・ブキャナン、マイク・ハッカビー、サラ・ペイリンなどなど。でも、これまでのところ、彼等は傷だらけの候補者で、否定的雪崩に巻き込まれたり、致命的報道で、埋め込まれてしまったのやねん。
今年、ロムニーは、超愛国的キャンペンで、労働者階級に感動的な絆を作ろうと試みたのや。曰く、オレは百万長者のムスコで、あなた方を不快にさせる信仰の持ち主かも知れない。でもワタシはアナタ方と同じく、この国を愛している、と。この作戦は部分的な成功を収めただけだったが。
さて、そこにリック・サントラムの登場や。炭坑夫の孫で、イタリア移民の息子だ。長年、ペンシルヴァニア西部の鉄鋼町を代表して来た。昨年、ニュース・メディアにバカにされながらも、トラックに便乗して、370箇所以上の町を片っ端から回ったのや。彼は自分の集会で、キビシイ労働とエリートの無礼さについて語り、熱烈な支持を受けたのや。
彼の世界観は個人的なものでは無い。著書「家族が一番」(IT TAKES AFAMILY)によって、彼は、カトリック社会の保守的なココロを満たしたのや。これはバリー・ゴールドウォーター式の保守とは反対に、家族と社会連帯を重視する攻撃方法だった。議会では、彼はあらゆる反・貧困の重要な立法にリーダーとして関わった。遊説先で、彼は叫んだ、「左派だって信仰を持っている、聖書に拠らなくても、信仰自体に基づいているのだ」と。
サントラムは非宗教的な世界観は持っていない。教会に行くとか、自分の子供たちを家庭教育すると言ったこととはカンケイないのや。彼の子供ガブリエルが、出産時に死んだ時、彼と妻は病院のベッドの傍で一夜を過ごし、自分の家に連れ帰った。他の子供たちと共に、祈り、家族の中に迎え入れた。この物語は多くの非宗教的な人々のココロの中に深く忍び込み、信仰心を刺激したのやねん。
彼は共和党の企業や金融界とのツナガリを持たない。財政支出の削減を望んでいる。税制の改革を望んでいる。演説では「供給側」との戦いを述べる。彼はウォール・ストリートによる救済を軽蔑している。彼の経済論議は価値観に基づく。曰く、長期の競争力を強化したいなら、家族を強化しなければならない。企業が労働者の生産性を上げたいのなら、健全な共同社会を心掛けねばならない、と。
アイオワでの上げ潮の後、彼のこのキャンペンが上手く行くかどうかはワカラナイ。今のところ、彼は幸せで有効なキャンペンを展開している。しかし過去には、陰気で堅苦しいところがあった。報復的、非公正なメディア報道にヤラレたこともある。エイズ運動で彼の仲間であるボノは、かつてレポーターに語ったことがある。サントラムにはTOURETTE症候群?的なところがあり、それが彼に人気を傷つけるような発言をさせるのでは、と。
でも、オレは多くの人々が考えるより、彼はアイオワ以降も上手くやって行くと思う。カネと否定的攻撃広告の波に浚われることなく。彼は政治的圧力に屈しない細やかな神経と意見を持ち合わせて居るとオレは信じる。多分、より堅苦しくない理想的なカタチで、彼の労働者階級の経験は何時の日か、勝利につながるのでは。
もしアナタが、サントラムのような右派からの労働者階級候補を選び、オハイオの上院議員シェロッド・ブラウンのような左派からの候補を選び、共通の地盤を見いだすなら、この選挙は地滑り的勝利をもたらすかもね。さよ、アメリカ国民は、ハーヴァード出身vs.ハーヴァード出身の選挙は、もう沢山だと思っているのやねん。
「中国大都市同士の隠れた切磋琢磨」 ― 2012/01/10 14:45
えー、中国の各大都市が、それぞれ別個に発展しているという事実をご紹介致す。
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「ヘラ鳥ウォッチング」
「THE HIDDEN DIVERSITY OF CHINA'S MEGACITIES」(01/07~08)
「中国大都市同士の隠れた切磋琢磨」 ダニエル・A・ベル
(上海・発)
外から見ると、中国は高度に中央化された一枚岩のように見える。グローバリゼーションの同一化圧力にも拘らず、それぞれのアイデンティティと文化の違いを保持しているヨーロッパの都市群とは違って、ほとんどの中国都市は単調な画一化に苦しんでいると。
しかし、中国は見かけよりはヨーロッパに似ているのや。経済に関して言えば、中国は半自治都市で構成された薄ーい政治連合体なのだよ。中には、ヨーロッパの一国より住民の多い都市もある。
こうした巨大都市間の切磋琢磨が中国経済のダイナミズムの重要な源なのや。中国大都市がみな似て見えるために、ヨーロッパの各国間同様の激しいライヴァル争いが存在することが解りにくいのや。
中国の都市経済ブームは、1970年代、中国沿岸諸都市の市場改革実験として始まったのだ。最初の経済特別区深土川は、小さな漁村から1979年からのブームによって、現在の1000万都市になったのや。広州から天津に到る他の諸都市も、市場改革で後を追った。今日では、都市群は減税や他のインセンテイヴを利用した有利な競争で、内外の投資家を呼び込んでいる。より小さな都市は特化された製品で勝負し、大きな都市は教育による可能性や文化を誇示する。これらが、都市の最速「経済奇蹟」を導いたのだよ。
しかし「奇蹟」には望ましくない副作用がつきものだ。それが巨大な貧富格差、主として都市と地方の格差やねん。中国13億人の54%に当たる地方人口はヨーロッパ全体の人口に匹敵する。そしてその大部分はイワユル第3世界の生活に甘んじている。その主たる理由は都市への流入を制限する「家族登録システム」だ。その他にも、地方の発展より都市を優先する政策が存在するのや。
都市間の競争は収入格差を除去するには大事な要素だ。この10年間、中央政府は、それぞれの都市に、地方との富の格差に対処する実験を許可している。
最も広く討議された実験が、「重慶モデル」だ。党書記官で上り坂の政治家スター、BO-XILAIが主導した実験だ。3300万の人口と、オーストラリアと同程度の土地を持った首都重慶は、しばしば中国最大の都市と呼ばれる。しかし実際には、2300万人は、農民として登録されているのや。
800万人を越える農民が、既に首都の一番都会的地域に移住し働いている。今後10年間、毎年100万人が移入して来ることが予測されているのや。重慶は巨大な助成金つきの住宅計画でこれに対応して居り、最終的には重慶の人口の30%~40%を収容する住宅が計画されているのだよ。
重慶はまた、家族登録システムを緩めることで、多くの農民に改善を与えている。今では、農民たちは「都市住民」としての登録を選択出来、教育、医療保険、3年後からは年金も受けられる。その条件としては、地方での登録と小さな土地の使用権利を諦めること。
重慶モデルが大きな影響を与える一方、別のモデルも存在するのや。四川省の首都成都は1400万の人口だが、その半分は地方住民で、あまり圧迫されてはいない。この10年で、地方住民と都市住民間の収入格差を狭めつつ、高い経済繁栄を楽しんでいる。
成都は、大量の移民流入を奨励するよりも、地方の環境を改善することに主眼を置いている。政府はその資源の30%を地方にシフトし、地方住民が高い給料を稼ぎ、都市生活の教育、文化、医療保険などの恩恵を受けられる発展ゾーンを奨励している。
オレは最近、輸出用の辛い四川チリソースを作る小さな農地で構成された発展ゾーンを訪れた。多くの農民が自分の土地を貸し、発展ゾーンで働いていた。しかし、自分の土地に残りたい者は、それを許可されるのや。これまでに、農地の1/3が効率の高い大規模農業に転用されている。
都市に居住する地方住民の90%以上が、医療保険を与えられ、政府はさらに包括的な年金制度を導入している。地方の小学校は成都の都市小学校を凌駕するほど施設が向上している。そして地方地域の教員は訓練のため都市に送り込まれるのや。
仕事の機会と福祉制度によって力を付けた地方住民は、購買力を上昇させ、それが中国国内消費を押し上げている。2012年には、成都は、都市住民と地方住民の格差を払拭した中国最初の巨大な地方自治体になるだろう。
成都の成功は、下部からの諮問と参加による、慎重な長期の努力と、財産権の明確化によってもたらされた。それと対照的に、国の権力に頼った重慶は、何百万人の混乱を経て、漸く同じような成果に達したのや。
もし、成都の「温和な」モデルが収入格差を減少させるのに有効な証左だとすれば、このモデルは全国的に適用できるやろ。深土川が市場改革のモデルとなったように。
勿論、基本的な差異はある。成都の土地はより豊沃で、気候も温和なのだ。重慶の荒れた土地や暑さに茹だる夏と較べれば。成都では生活はゆったりとしていて、寒さも緩やかなのだ。ある場所で成功したことが、別の場所ではそうは行かないのや。
最終的に、中央政が、ナニが役立ち、ナニが役立たないかをキメることになる。これはワルイことではない。これが地方地方のヴァリエーションと、国内の競争を奨励するのや。
ヨーロッパのリーダー連はココロすべきやろ。中央政府当局は、ギリシャの例のように「失敗者」を罰するだけでなく、連合体の良き例を作り出した「勝者」に報酬を与えるべきやろが。
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ウム、中国の諸都市の解析から、結論がEUに飛び火したところがオモロイ。こうしてみると、中国当局は各有力都市を、半自治体として、かなり上手く扱って居るように思えるじゃんか。イワユル共産主義を卒業して、全体主義だけ残してシホン主義化した中国がアメリカを追い抜くのは、意外に早いかも。
しかし一方日本としては、こうして中国の各地方が都市化し、農民が労働者化、中産階級化すれば、当然、生活水準が上がり、世界的食糧逼迫につながるのは明らか。
♪ドースルドースルあなたなら?
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「ヘラ鳥ウォッチング」
「THE HIDDEN DIVERSITY OF CHINA'S MEGACITIES」(01/07~08)
「中国大都市同士の隠れた切磋琢磨」 ダニエル・A・ベル
(上海・発)
外から見ると、中国は高度に中央化された一枚岩のように見える。グローバリゼーションの同一化圧力にも拘らず、それぞれのアイデンティティと文化の違いを保持しているヨーロッパの都市群とは違って、ほとんどの中国都市は単調な画一化に苦しんでいると。
しかし、中国は見かけよりはヨーロッパに似ているのや。経済に関して言えば、中国は半自治都市で構成された薄ーい政治連合体なのだよ。中には、ヨーロッパの一国より住民の多い都市もある。
こうした巨大都市間の切磋琢磨が中国経済のダイナミズムの重要な源なのや。中国大都市がみな似て見えるために、ヨーロッパの各国間同様の激しいライヴァル争いが存在することが解りにくいのや。
中国の都市経済ブームは、1970年代、中国沿岸諸都市の市場改革実験として始まったのだ。最初の経済特別区深土川は、小さな漁村から1979年からのブームによって、現在の1000万都市になったのや。広州から天津に到る他の諸都市も、市場改革で後を追った。今日では、都市群は減税や他のインセンテイヴを利用した有利な競争で、内外の投資家を呼び込んでいる。より小さな都市は特化された製品で勝負し、大きな都市は教育による可能性や文化を誇示する。これらが、都市の最速「経済奇蹟」を導いたのだよ。
しかし「奇蹟」には望ましくない副作用がつきものだ。それが巨大な貧富格差、主として都市と地方の格差やねん。中国13億人の54%に当たる地方人口はヨーロッパ全体の人口に匹敵する。そしてその大部分はイワユル第3世界の生活に甘んじている。その主たる理由は都市への流入を制限する「家族登録システム」だ。その他にも、地方の発展より都市を優先する政策が存在するのや。
都市間の競争は収入格差を除去するには大事な要素だ。この10年間、中央政府は、それぞれの都市に、地方との富の格差に対処する実験を許可している。
最も広く討議された実験が、「重慶モデル」だ。党書記官で上り坂の政治家スター、BO-XILAIが主導した実験だ。3300万の人口と、オーストラリアと同程度の土地を持った首都重慶は、しばしば中国最大の都市と呼ばれる。しかし実際には、2300万人は、農民として登録されているのや。
800万人を越える農民が、既に首都の一番都会的地域に移住し働いている。今後10年間、毎年100万人が移入して来ることが予測されているのや。重慶は巨大な助成金つきの住宅計画でこれに対応して居り、最終的には重慶の人口の30%~40%を収容する住宅が計画されているのだよ。
重慶はまた、家族登録システムを緩めることで、多くの農民に改善を与えている。今では、農民たちは「都市住民」としての登録を選択出来、教育、医療保険、3年後からは年金も受けられる。その条件としては、地方での登録と小さな土地の使用権利を諦めること。
重慶モデルが大きな影響を与える一方、別のモデルも存在するのや。四川省の首都成都は1400万の人口だが、その半分は地方住民で、あまり圧迫されてはいない。この10年で、地方住民と都市住民間の収入格差を狭めつつ、高い経済繁栄を楽しんでいる。
成都は、大量の移民流入を奨励するよりも、地方の環境を改善することに主眼を置いている。政府はその資源の30%を地方にシフトし、地方住民が高い給料を稼ぎ、都市生活の教育、文化、医療保険などの恩恵を受けられる発展ゾーンを奨励している。
オレは最近、輸出用の辛い四川チリソースを作る小さな農地で構成された発展ゾーンを訪れた。多くの農民が自分の土地を貸し、発展ゾーンで働いていた。しかし、自分の土地に残りたい者は、それを許可されるのや。これまでに、農地の1/3が効率の高い大規模農業に転用されている。
都市に居住する地方住民の90%以上が、医療保険を与えられ、政府はさらに包括的な年金制度を導入している。地方の小学校は成都の都市小学校を凌駕するほど施設が向上している。そして地方地域の教員は訓練のため都市に送り込まれるのや。
仕事の機会と福祉制度によって力を付けた地方住民は、購買力を上昇させ、それが中国国内消費を押し上げている。2012年には、成都は、都市住民と地方住民の格差を払拭した中国最初の巨大な地方自治体になるだろう。
成都の成功は、下部からの諮問と参加による、慎重な長期の努力と、財産権の明確化によってもたらされた。それと対照的に、国の権力に頼った重慶は、何百万人の混乱を経て、漸く同じような成果に達したのや。
もし、成都の「温和な」モデルが収入格差を減少させるのに有効な証左だとすれば、このモデルは全国的に適用できるやろ。深土川が市場改革のモデルとなったように。
勿論、基本的な差異はある。成都の土地はより豊沃で、気候も温和なのだ。重慶の荒れた土地や暑さに茹だる夏と較べれば。成都では生活はゆったりとしていて、寒さも緩やかなのだ。ある場所で成功したことが、別の場所ではそうは行かないのや。
最終的に、中央政が、ナニが役立ち、ナニが役立たないかをキメることになる。これはワルイことではない。これが地方地方のヴァリエーションと、国内の競争を奨励するのや。
ヨーロッパのリーダー連はココロすべきやろ。中央政府当局は、ギリシャの例のように「失敗者」を罰するだけでなく、連合体の良き例を作り出した「勝者」に報酬を与えるべきやろが。
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ウム、中国の諸都市の解析から、結論がEUに飛び火したところがオモロイ。こうしてみると、中国当局は各有力都市を、半自治体として、かなり上手く扱って居るように思えるじゃんか。イワユル共産主義を卒業して、全体主義だけ残してシホン主義化した中国がアメリカを追い抜くのは、意外に早いかも。
しかし一方日本としては、こうして中国の各地方が都市化し、農民が労働者化、中産階級化すれば、当然、生活水準が上がり、世界的食糧逼迫につながるのは明らか。
♪ドースルドースルあなたなら?
「ケイタイ中毒止めるべき今」 ― 2012/01/12 14:46
えー、コーエン君が、新年に当たって、ダイジな提案をしている。手短かにご紹介致す。
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「ヘラ鳥ウォッチング」
「A TIME TO TUNE OUT」(01/03)
「ケイタイ中毒止めるべき今」 ロジャー・コーエン
(ロンドン・発)
ドイツのクルマ屋、フォルクス・ワ-ゲンは、社員のケイタイ使用の制限を始める。ケイタイ使用は公用と私用の区別をアイマイにし、ストレスのモトやんか。
フランスのIT企業「ATOS」でも従業員は、家庭でも会社でもテメエの人生の時間を浪費している。そこで会社としては、2014年から、社内のe-mailをスベテ禁止する。調査によれば、8万人の従業員は1日平均100回の社内e-mailを受けていて、その15%は、何の役にも立っていない。
さよ、ISTO(INABILITY TO SWITCH OFF)、「スイッチ切れないシンドローム」こそ現代の呪いやねん。
オレはスコットランドに住む90才のオヤジ訪問からシゴトに戻ったところやねん。彼はe-mailもケイタイも無しに暮らしている。オモシロかったのは、オレの10代のムスどもの反応だ。ラップトップ中心の生活が出来なくなって、ガツガツと読書を始めたのやねん。家族とつながり、早起きするようになった。さよ、彼等の父親もケイタイ中毒ではないのだよ。
年の初めこそ、イロイロ決心すべき時やねん。人さまざまだろうが、オレは思うぜ。誰も臨終の床で、「ケイタイ持って死にたい」とは言わないだろうが。
☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆
ウム。たしかに、ケイタイは、ベンリな道具と言うより、今や世界的「ADDICTION」やんか。特にワカモノ世代はガンジガラメやねん。正体不明の当局からの指令器具を耳に押し当てヨロヨロ道行く中毒者の群れを見よ。嗚呼。
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「ヘラ鳥ウォッチング」
「A TIME TO TUNE OUT」(01/03)
「ケイタイ中毒止めるべき今」 ロジャー・コーエン
(ロンドン・発)
ドイツのクルマ屋、フォルクス・ワ-ゲンは、社員のケイタイ使用の制限を始める。ケイタイ使用は公用と私用の区別をアイマイにし、ストレスのモトやんか。
フランスのIT企業「ATOS」でも従業員は、家庭でも会社でもテメエの人生の時間を浪費している。そこで会社としては、2014年から、社内のe-mailをスベテ禁止する。調査によれば、8万人の従業員は1日平均100回の社内e-mailを受けていて、その15%は、何の役にも立っていない。
さよ、ISTO(INABILITY TO SWITCH OFF)、「スイッチ切れないシンドローム」こそ現代の呪いやねん。
オレはスコットランドに住む90才のオヤジ訪問からシゴトに戻ったところやねん。彼はe-mailもケイタイも無しに暮らしている。オモシロかったのは、オレの10代のムスどもの反応だ。ラップトップ中心の生活が出来なくなって、ガツガツと読書を始めたのやねん。家族とつながり、早起きするようになった。さよ、彼等の父親もケイタイ中毒ではないのだよ。
年の初めこそ、イロイロ決心すべき時やねん。人さまざまだろうが、オレは思うぜ。誰も臨終の床で、「ケイタイ持って死にたい」とは言わないだろうが。
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ウム。たしかに、ケイタイは、ベンリな道具と言うより、今や世界的「ADDICTION」やんか。特にワカモノ世代はガンジガラメやねん。正体不明の当局からの指令器具を耳に押し当てヨロヨロ道行く中毒者の群れを見よ。嗚呼。
「アメリカは株式会社ではない」 ― 2012/01/15 16:18
えー、クルーグマン先生、元旦には「ケインズは正しかった」を書いて、財政過剰引き締めを批判したが、今回は「ウォールストリート型強欲」を槍玉に。ご紹介致す。
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「ヘラ鳥ウォッチング」
「AMERICA ISN'T A CORPORATION」(01/14~15)
「アメリカは株式会社ではない」 ポール・クルーグマン
「強欲は(オレの言葉遣いに注意しろ)この製紙会社を救うだけでなく、USAと呼ばれる機能不全の株式会社も救うのや」
これは、1987年製作の映画「ウォールストリート」の中で、ゴードン・ゲッコなる登場人物がノタマウ、有名な「強欲は善だ」演説の最後の部分やねん。映画の中では、ゲッコは当然の報いを受ける(刑務所入りする)。でも現実世界では、ゲッコ主義が勝つ。そして、強欲は善だ、と言う思想に基づく政策こそが、中産階級に較べ、たった1%のカネモチの収入が、かくも急激に増大する最大の理由なのだよ。
しかし、今日は、この演説の他の部分に注目したい。アメリカを株式会社扱いしている部分だ。これは広く受け入れられている考え方で、ミット・ロムニー自身が大統領に相応しいと自認している最大の拠り所でもある。つまり、彼は、苦しんでいるアメリカ経済を建て直すのに必要なのは、ビジネス世界で成功した人物だと主張しているのやねん。
だから当然、彼は自分自身のビジネス経歴をコマゴマと述べる。ベイン・キャピタルなる会社を経営していた頃のロムニーには、チョイとゲッコ風の匂いがする。彼は、長期間の会社経営を目指すのではなく、利益のためには従業員に損害を与える会社売買を行った。
しかし、アメリカが大統領として必要なのは、成功したビジネスマンである、という思想には、重大なモンダイがある。そうだろう、アメリカは株式会社なんかではないのだ。良い経済政策を立てることと、株式会社の利益を最大化することとは、チガウべな。いかに偉大なビジネスマンと謂えども、一般的には、経済回復を達成する特殊な洞察力は持ち合わせて居ない。
国家経済と株式会社はドコがチガウのか?ヒトツには、利益が単純でないこと。もうヒトツは、国家経済は巨大会社と較べても、ズっと複雑だからや。
(1)
さよ、グローバル経済と言うものがある。アメリカ労働者の6/7は、サービス産業に雇われているが、それは国際的競争からは影響受けない。アメリカ製造業者も、生産物の大部分を国内市場で売っている。大部分を自分自身に売っているという事実は、政策上、巨大な差異を生む。
商売がテッテ的コストカットに走ればナニが起こるか。労働者ではなく、会社の持ち主の立場からは、コストはカットすればするほどイイ。バランスシートのコストから除外されたドルはすべて利益となる。
しかし、政府が不景気に直面しての歳出カットはハナシが違う。ギリシャ、スペイン、アイルランドを見ろ、どの国もキビシイ政策を採用しているが、ドコも失業率が高いのは、政府の歳出カットが国内生産者を直撃するからや。そして、どの場合でも、財政赤字の縮小は期待外れだ。それは生産と働き口の崩壊で税収が下がるからやねん。
さよ、ハッキリ言えば、ヤリ手の政治家に必要なのは、ビジネスマンであることよりは、経済政策を掌握することや。なのに、ロムニーは、自分の経歴が特に大統領向きだと主張してる。オレに言わせれば、ホワイトハウス入りした最後のビジネスマンは、ハーバート・フーヴァーではないか?(小ブッシュを別にすれば)
もうヒトツの疑問は、ロムニーがビジネスを経営することと、経済を支配することとのチガイを理解しているかどうか、だ。他の多くの観測者と同じく、オレも彼自身のベイン社の記録についての最近のイイワケにはビックラこいたぜ。つまり、彼はオバマ政権がクルマ産業に援助金を拠出した時同様、労働者のクビを切っているのだよ。
だが、オレがさらにオドロイタのは、ロムニーがオバマ大統領の援助行動を評したコトバだ。「彼はビジネスを救うためにやった」と。いや、そうじゃない。オバマは産業を救うためにやったのさ。だから、そうしなければアメリカの沈滞を深めたかも知れない、労働者の職を救ったのやねん。
確かにアメリカは、今よりもっとイイ経済政策が必要だ。オソマツな政策に対する非難のほとんどは、共和党からだ。そして建設的なものにすべてイチャモンつけるのが彼等の反対方法だが、オバマも重要なミスを冒している。しかし、来年ホワイトハウスに入る人物が、テメエのシゴトは、アメリカ株式会社を技術的に買い取ることだと考えているようなら、イイ政治は、とても期待できないんちゃうか。
☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆
ウム。トドノツマリは、ロムニー拒否論やんか。
保守派のブルックスも「THE C.E.O.IN POLITICS」で、ロムニーのビジネス成功経歴と、イイ大統領になることとは、ムカンケイだと書いている。ロムニーの前途は多難かもよ。
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「ヘラ鳥ウォッチング」
「AMERICA ISN'T A CORPORATION」(01/14~15)
「アメリカは株式会社ではない」 ポール・クルーグマン
「強欲は(オレの言葉遣いに注意しろ)この製紙会社を救うだけでなく、USAと呼ばれる機能不全の株式会社も救うのや」
これは、1987年製作の映画「ウォールストリート」の中で、ゴードン・ゲッコなる登場人物がノタマウ、有名な「強欲は善だ」演説の最後の部分やねん。映画の中では、ゲッコは当然の報いを受ける(刑務所入りする)。でも現実世界では、ゲッコ主義が勝つ。そして、強欲は善だ、と言う思想に基づく政策こそが、中産階級に較べ、たった1%のカネモチの収入が、かくも急激に増大する最大の理由なのだよ。
しかし、今日は、この演説の他の部分に注目したい。アメリカを株式会社扱いしている部分だ。これは広く受け入れられている考え方で、ミット・ロムニー自身が大統領に相応しいと自認している最大の拠り所でもある。つまり、彼は、苦しんでいるアメリカ経済を建て直すのに必要なのは、ビジネス世界で成功した人物だと主張しているのやねん。
だから当然、彼は自分自身のビジネス経歴をコマゴマと述べる。ベイン・キャピタルなる会社を経営していた頃のロムニーには、チョイとゲッコ風の匂いがする。彼は、長期間の会社経営を目指すのではなく、利益のためには従業員に損害を与える会社売買を行った。
しかし、アメリカが大統領として必要なのは、成功したビジネスマンである、という思想には、重大なモンダイがある。そうだろう、アメリカは株式会社なんかではないのだ。良い経済政策を立てることと、株式会社の利益を最大化することとは、チガウべな。いかに偉大なビジネスマンと謂えども、一般的には、経済回復を達成する特殊な洞察力は持ち合わせて居ない。
国家経済と株式会社はドコがチガウのか?ヒトツには、利益が単純でないこと。もうヒトツは、国家経済は巨大会社と較べても、ズっと複雑だからや。
(1)
さよ、グローバル経済と言うものがある。アメリカ労働者の6/7は、サービス産業に雇われているが、それは国際的競争からは影響受けない。アメリカ製造業者も、生産物の大部分を国内市場で売っている。大部分を自分自身に売っているという事実は、政策上、巨大な差異を生む。
商売がテッテ的コストカットに走ればナニが起こるか。労働者ではなく、会社の持ち主の立場からは、コストはカットすればするほどイイ。バランスシートのコストから除外されたドルはすべて利益となる。
しかし、政府が不景気に直面しての歳出カットはハナシが違う。ギリシャ、スペイン、アイルランドを見ろ、どの国もキビシイ政策を採用しているが、ドコも失業率が高いのは、政府の歳出カットが国内生産者を直撃するからや。そして、どの場合でも、財政赤字の縮小は期待外れだ。それは生産と働き口の崩壊で税収が下がるからやねん。
さよ、ハッキリ言えば、ヤリ手の政治家に必要なのは、ビジネスマンであることよりは、経済政策を掌握することや。なのに、ロムニーは、自分の経歴が特に大統領向きだと主張してる。オレに言わせれば、ホワイトハウス入りした最後のビジネスマンは、ハーバート・フーヴァーではないか?(小ブッシュを別にすれば)
もうヒトツの疑問は、ロムニーがビジネスを経営することと、経済を支配することとのチガイを理解しているかどうか、だ。他の多くの観測者と同じく、オレも彼自身のベイン社の記録についての最近のイイワケにはビックラこいたぜ。つまり、彼はオバマ政権がクルマ産業に援助金を拠出した時同様、労働者のクビを切っているのだよ。
だが、オレがさらにオドロイタのは、ロムニーがオバマ大統領の援助行動を評したコトバだ。「彼はビジネスを救うためにやった」と。いや、そうじゃない。オバマは産業を救うためにやったのさ。だから、そうしなければアメリカの沈滞を深めたかも知れない、労働者の職を救ったのやねん。
確かにアメリカは、今よりもっとイイ経済政策が必要だ。オソマツな政策に対する非難のほとんどは、共和党からだ。そして建設的なものにすべてイチャモンつけるのが彼等の反対方法だが、オバマも重要なミスを冒している。しかし、来年ホワイトハウスに入る人物が、テメエのシゴトは、アメリカ株式会社を技術的に買い取ることだと考えているようなら、イイ政治は、とても期待できないんちゃうか。
☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆
ウム。トドノツマリは、ロムニー拒否論やんか。
保守派のブルックスも「THE C.E.O.IN POLITICS」で、ロムニーのビジネス成功経歴と、イイ大統領になることとは、ムカンケイだと書いている。ロムニーの前途は多難かもよ。
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