「英国エネルギー政策を妨げる自己中主義」2011/08/29 15:53

えー、風力発電については、英国も前向き。でも、英国人の「ジコチュー」が、それを妨げているらしい。「サンセイだが、オレンチの裏庭に風車立てるのはゴメンだぜ」

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「ヘラ鳥ウォッチング」

「BRITAIN GOES NIMBY」(08/27~28)


「英国エネルギー政策を妨げる自己中主義」 ロジャー・コーエン

(ロンドン・発)

「NIMBYISM」が話題になっとる。「NotInMyBackYard」の頭文字を採った英国式自己中主義のことやねん。著名コラムニスト、サイモン・ジェンキンズが《ガーデイアン》紙に書いた「自己中主義バンザイ」の記事がモトだ。彼の仲間アレキサンダー・チャンセラーも「ジコチュ-、結構やんか」と。

「NIMBYISM」は偽善の尺度に照らした社会現象や。昨年カーディフ大学が発表した英国のエネルギーの未来に関する研究では、82%の英国人が、風力発電にサンセイ。でも、風力ダービンを自分の家の裏庭に立てることにはNOなのや。陸上の風力発電所計画への許可は望み薄だ。1/3程度の許可しか望めない。

「NIMBY」主義は、田舎で育てられた豚のベーコンしか食べない、というような、感情的、政治的偏見を抱いた連中の過激な反発なのや。彼らは、350フィートの目障りな風車の騒音が動物に苦痛を与えると言う。前述のチャンセラー氏は言う「風車はコウモリの小さな肺を破裂させて殺す。馬を驚かせてシャドー・フリッカーを起こさせる」と。

ヤレヤレ、可哀相なコウモリや馬を救うだめには、大量殺人のカダフィや、煽てに乗りやすいサウディから石油を貰わにゃならぬワケや。

オレは、風車の美意識について考えてみた。たしかにアルカデイア風田園風景にはそぐわぬ。でもそれがナンダ。古代エジプトの塔門群と同じやんか。小ギレイなタクマシサもあるぜ。翼のユッタリと回る音は悪くない。最近、エネルギー長官のクリス・ヒューンは断言した。風車は「絶対的に美しい、美的にコッケイだなんてことは無い。安全な再生可能な、炭素排出の少ないことを考えればガマン出来るはず」

英国のエネルギー需給は大モンダイやで。北海石油のオカゲで、英国は長年、エネルギー輸出国だった。それが2004年には輸入国に変わり、今やエネルギーの28%が輸入。18基の原発は老朽化してる。1基を除き、2023年までには廃絶せにゃならぬ。2010年に於ける太陽熱、風力による再生可能エネルギーは3.3%しか無い。EUからの要請、2020年までに15%の炭素除去の目標も達成出来そうにない。

理論的には、ミドリの有機的英国は可能かも。カーディフ大の調査では、英国人の81%が、輸入エネルギーへの高依存度をシンパイしてる。2005年には地球温暖化の危険を問題視する人は77%居てはったのが、今は66%や。(むしろ経済危機意識がツヨイ)混合的エネルギー利用サンセイは74%、そして82%が「新風力発電」サンセイ、41%が原発反対なのや。

モトモト、英国は「NIMBY」国だ。地球の収縮に伴い、観念論が膨らんで来たが、エゴも膨張して来たのや。偽善とウソだらけの自己中心的ネット世界に煽られて。

ニンゲンはモトモト保守的だから、必要性を認識していても、牧歌的世界が変わることを拒否する。サフォーク州の美しい町クレアに、英国テレコム社が、3基の風力発電を計画した時、住民は大反対した。道路沿いに「テレコム風車阻止」の看板がズラリと並んだ。タシカに、風力発電は突飛な発想に見え、万能薬ではないかも。でも破滅への行進ではない筈だ。

なので、英国は今、2倍の費用が掛かる、海中風力発電計画を強いられているのだよ。陸上風力発電は、2010年には前年より38%減っている。海中風力発電は230%増というワケやねん。海中施設の費用は、いつの日か、誰かにツケが回ることになるべな。こうした矛盾した現象は、英国だけではない。アメリカでも、マサチュセッツのリベラルは、風力発電の計画がナンタケットに要請される前は、サンセイだった。ロードアイランドのリベラルは、427フィートの風車に反対した。反対の中には当然のケースもある。

さて、テメエ自身はタナに上げて、オレは自己中主義に反対するっきゃ無い。西欧が石油依存を放棄するためには、素朴な田園風景の少しばかりの犠牲はシャンメエ。風の強い英国は、風力発電にサンセイすべきやろが。海中ならOKなんて言ってる場合かよ、裏庭にもOKと言わにゃよ。

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ウム。「ジコチュー」はネットが媒介する全世界的ビョーキやんか。ワメとしては、英国のエネルギー政策をめぐるナンヤカヤが窺えて、ちょいとオモロかった。

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_ マスコミに載らない海外記事 - 2011/09/05 15:22

マスコミが世論調査をする場合は、自分のプロパガンダ・洗脳効果を検証して、プロパガンダを強化するために行うのだろうと思っている。 他の団体の調査結果を利用する場合は、自社の洗脳方針に沿うものを掲載して、後光効果を狙うのだろう。と、ひねくれものは思っている。ともあれ、最近の例。 YOMIURI ONLINE 読売新聞(20