「民主主義に不向きの国なんてあるのか?」 ― 2011/03/02 16:30
えー、クリストフ君、まだカイロに居てはる。
「ヘラ鳥ウォッチング」
「UNFIT FOR DEMOCRACY?」(02/28)
「民主主義に不向きの国なんてあるのか?」 ニコラス・D・クリストフ
(カイロ・発)
アラブ世界は自由に関して準備不足か?アラブ、中国、アフリカには民主主義は似合わない、というキマリ文句が横行してる。世界が苛立っている、「民衆パワー」は結局、ソマリア型混沌、イラク型内戦、イラン型圧政に終わるっきゃないのか、と。
この見方は、西欧で育てられたものだが、哀しいことに、アラブ、中国、アフリカのリーダー達の見方でもあるのだよ。今のゴタゴタ中東についても同じこと、だから政治的には不正確な質問をタイトルにしてみた。「アラブは民主主義を扱うには政治的に未熟か?」
このモンダイは、ワシントンからリヤドまで、多くの不安材料になってるやんか。キケンであることはマチガイ無い。イランの国王、イラクのサダム・フセイン、ユーゴスラヴィアのチトー、などの転覆は、すべて新たな抑圧と流血につながった。コンゴ国民は1997年に長年の独裁者の放逐を祝ったが、その後の内戦は第二次世界大戦以降最悪の紛争になっている。もし、リビヤが第二のコンゴになり、バーレインがイランの衛星国になり、エジプトがイスラム同胞団に支配されるようになれば、普通の市民は以前の圧制者を懐かしむようになるかも。
「革命の前にはワレワレは奴隷だった。今は以前の奴隷の奴隷やんか」清朝時代の偉大な作家魯迅は清朝転覆の後に喝破した。それが中東の未来ではないのか?
オレはそうは思わない。この言い方は不自由な世界を侮辱している。最近のエジプトでバーレインで、オレは勇敢な男女が、オレたちにとっては当然の「自由」のために催涙ガスや弾丸に立ち向かうのを見て身の置き所が無かった。彼らを民主主義に向かないなんて言えたギリかよ。オレたちアメリカ人は、自由についてベラベラ喋る。中東のデモクラシー・キャンペンは、その代償として、アメリカの同盟者である独裁者の手に依って、想像も出来ないほどの拷問を受けて来ている。バーレインの、元政治犯たちのハナシでは、妻たちも目の前で投獄され、夫たちは、もし自白しなければ、すぐさまレイプするぞと脅されたと。こうした因習的拷問によって、情報を強奪されながらも、活動家たちは一途に、民主主義を求めて来たのやねん。それでも彼らは民主主義を扱うには未成熟だと言うのか?
さよ、行く手には障害が立ちはだかるやろ。アメリカだって革命戦争から最初の大統領選ぶのに6年も経かった。さらに1860年代には南北2ツに裂けた。東欧だって1989年の革命で民主化された時、ポーランドとチェコは適応出来たが、ルーマニアとアルバニアは何年も混沌が続いた。1998年のインドネシアの民衆革命後、オレはジャヴァ東部で、暴徒が人々の首を切り、槍に刺して行進するのに遭遇した。
記録を見れば、各国とも、いくつかの失敗を経て前進することがワカル。教育、富、国際関係、文明社会制度の助けによってだ。そして今、エジプト、リビヤ、バーレインは、1990年代のモンゴルやインドネシアよりは、民主主義に近い場所に居ると思う。モンゴルもインドネシアも現在は民主主義に成功している。数日前、英国首相キャメロンは中東を訪問し(武器商どもを従えて)率直に理解した。英国があまりにも長いこと「アラブやイスラムには民主主義はムリだ」という偏見を抱いていたことを。「人種サベツにつながる偏見だった。邪悪な偏見で真実ではない」と彼は述べたのや。
しかしこの偏見は、依然、アラブの独裁主義、わけてもサウディ・アラビアのリーダー達、中国のリーダー達、そしてアフリカ各国の暴君達に受け売りされている。西欧がこの偏見にハマっているのもカナシイが、発展途上国のリーダーたちが、こうした偏見を口にすることは更にカナシイことやんか。
21世紀に於いては、民衆のチカラに対抗するのは現実的な選択では無かんべさ。NY大学のウイリアム・イースタリー教授は、相互関係の基準は「テメエの国が望まない独裁なら、相手国の中でも支援すべきでない」だと提言して居る。これがアメリカの新しい出発点やろ。オレは広場の民衆の勇気に愕然とした。民主主義のために死ぬヒトが居てはる国を、民主主義に向かないなんて、ドコのバカが言うコトバか。
☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆
ウム。まだ各広場でのコーフン覚めやらぬ感じのクリストフ君の言やヨシ。アメリカのダブル・スタンダードは破産したというコトやんけ。ただ、いつものクリ君と違って、やや歴史的教訓にヨッカカリ過ぎて居ないか?ハハハハ。
「ヘラ鳥ウォッチング」
「UNFIT FOR DEMOCRACY?」(02/28)
「民主主義に不向きの国なんてあるのか?」 ニコラス・D・クリストフ
(カイロ・発)
アラブ世界は自由に関して準備不足か?アラブ、中国、アフリカには民主主義は似合わない、というキマリ文句が横行してる。世界が苛立っている、「民衆パワー」は結局、ソマリア型混沌、イラク型内戦、イラン型圧政に終わるっきゃないのか、と。
この見方は、西欧で育てられたものだが、哀しいことに、アラブ、中国、アフリカのリーダー達の見方でもあるのだよ。今のゴタゴタ中東についても同じこと、だから政治的には不正確な質問をタイトルにしてみた。「アラブは民主主義を扱うには政治的に未熟か?」
このモンダイは、ワシントンからリヤドまで、多くの不安材料になってるやんか。キケンであることはマチガイ無い。イランの国王、イラクのサダム・フセイン、ユーゴスラヴィアのチトー、などの転覆は、すべて新たな抑圧と流血につながった。コンゴ国民は1997年に長年の独裁者の放逐を祝ったが、その後の内戦は第二次世界大戦以降最悪の紛争になっている。もし、リビヤが第二のコンゴになり、バーレインがイランの衛星国になり、エジプトがイスラム同胞団に支配されるようになれば、普通の市民は以前の圧制者を懐かしむようになるかも。
「革命の前にはワレワレは奴隷だった。今は以前の奴隷の奴隷やんか」清朝時代の偉大な作家魯迅は清朝転覆の後に喝破した。それが中東の未来ではないのか?
オレはそうは思わない。この言い方は不自由な世界を侮辱している。最近のエジプトでバーレインで、オレは勇敢な男女が、オレたちにとっては当然の「自由」のために催涙ガスや弾丸に立ち向かうのを見て身の置き所が無かった。彼らを民主主義に向かないなんて言えたギリかよ。オレたちアメリカ人は、自由についてベラベラ喋る。中東のデモクラシー・キャンペンは、その代償として、アメリカの同盟者である独裁者の手に依って、想像も出来ないほどの拷問を受けて来ている。バーレインの、元政治犯たちのハナシでは、妻たちも目の前で投獄され、夫たちは、もし自白しなければ、すぐさまレイプするぞと脅されたと。こうした因習的拷問によって、情報を強奪されながらも、活動家たちは一途に、民主主義を求めて来たのやねん。それでも彼らは民主主義を扱うには未成熟だと言うのか?
さよ、行く手には障害が立ちはだかるやろ。アメリカだって革命戦争から最初の大統領選ぶのに6年も経かった。さらに1860年代には南北2ツに裂けた。東欧だって1989年の革命で民主化された時、ポーランドとチェコは適応出来たが、ルーマニアとアルバニアは何年も混沌が続いた。1998年のインドネシアの民衆革命後、オレはジャヴァ東部で、暴徒が人々の首を切り、槍に刺して行進するのに遭遇した。
記録を見れば、各国とも、いくつかの失敗を経て前進することがワカル。教育、富、国際関係、文明社会制度の助けによってだ。そして今、エジプト、リビヤ、バーレインは、1990年代のモンゴルやインドネシアよりは、民主主義に近い場所に居ると思う。モンゴルもインドネシアも現在は民主主義に成功している。数日前、英国首相キャメロンは中東を訪問し(武器商どもを従えて)率直に理解した。英国があまりにも長いこと「アラブやイスラムには民主主義はムリだ」という偏見を抱いていたことを。「人種サベツにつながる偏見だった。邪悪な偏見で真実ではない」と彼は述べたのや。
しかしこの偏見は、依然、アラブの独裁主義、わけてもサウディ・アラビアのリーダー達、中国のリーダー達、そしてアフリカ各国の暴君達に受け売りされている。西欧がこの偏見にハマっているのもカナシイが、発展途上国のリーダーたちが、こうした偏見を口にすることは更にカナシイことやんか。
21世紀に於いては、民衆のチカラに対抗するのは現実的な選択では無かんべさ。NY大学のウイリアム・イースタリー教授は、相互関係の基準は「テメエの国が望まない独裁なら、相手国の中でも支援すべきでない」だと提言して居る。これがアメリカの新しい出発点やろ。オレは広場の民衆の勇気に愕然とした。民主主義のために死ぬヒトが居てはる国を、民主主義に向かないなんて、ドコのバカが言うコトバか。
☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆
ウム。まだ各広場でのコーフン覚めやらぬ感じのクリストフ君の言やヨシ。アメリカのダブル・スタンダードは破産したというコトやんけ。ただ、いつものクリ君と違って、やや歴史的教訓にヨッカカリ過ぎて居ないか?ハハハハ。
「アメリカを軌道に戻すには」 ― 2011/03/05 12:53
えー、アフリカ・アラブのゴタゴタドミノのセイで、突如アメリカの立ち位置が不安定になって来た。その辺を論じたアレコレのコラムから1本ご紹介致す。
☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆
「ヘラ鳥ウォッチング」
「HOW TO GET AMERICA BACK ON TRACK」(03/02)
「アメリカを軌道に戻すには」 ダンバイサ・モヨ
(NY・発)
かつて、未来はオレタチのものと信じていたアメリカ人が、今や太平洋越しに、成り上がって来た中国にビクついてる。タシカに中国は、世界最大の高速鉄道網を造り、太陽発電産業を発展させ、国際学力テストでトップの学生たちを育てつつあるやんか。
もちろん、中国は未だに膨大な貧困層を抱え、一人当たり所得はアメリカの1/10以下やねん。しかし、中国が急速にノシ上がって来るにつれ、アメリカは次第に影が薄くなってる。この数十年来の慣習、政治、施策を思い切って脱ぎ捨てなければどーにもならん。
どーしたらアメリカは軌道回復出来るか?経済学者は3ツの基本的要因を挙げる。資本・労働力・生産性、これが一国の成長を左右すると。
資本について言えば、金融危機の余波で、アメリカは巨大な負債を抱えた(G.D.P.の70%に及ぶ)そして財政赤字もGDPの10%前後。
そして労働力。先進西欧産業国の65才以上の人口は250%の増加。これが2010年から2050年の間に、年金と医療保険のコストをオッソロしく上げることになる。
そして生産性のモンダイ。経済学者によれば、生産性によって一国と他国の成長度は60%も差がつく。労働統計局によれば、各経済セクターに於けるアメリカの生産性は、この何十年、着実な成長ペースを保っている。しかし、技術的革新がナニも無ければ、アメリカの生産性は落ち込むキケンが高い。ホラ既に、アメリカの学生のランキングは、革新に必要な数学と科学の分野で世界的に大きなオクレと取って居るやんか。
さらにアメリカには根本的な弱みがある。経済悪化に対して、短期的な対応にイッショケンメで、長期的、構造的な政治立案が無い。確かに、未来の経済繁栄のためには、負債と財政赤字への短期的な対応は必要。もちろん、アメリカが未来の地平線に向かって背負っている沢山のリスクには暗黙の了解が必要。オバマの年頭施政演説がその例証や。
しかし、ホントのモンダイは、この国の爆発しそうな年金へのセキニンと、荒廃したインフラや。誰にもモンダイは解っている。でもそれに対する積極的な政策が無い。例えば、この先何十年かで、間違いなく直面する医療保険危機に対して。推定によれば、2010年から2050年の間に、糖尿病は164%増加する。アルツハイマー患者のコストは1兆ドルに達する。これをどーする?
世界的競争力を保つには、この構造的困難に対して、アメリカは膨大な政治資本と経済資源の活用に全力を挙げねばよ。教育、インフラ、エネルギーなど、キリのないユーツなモンダイの解決を政治家は先送りする。
個人の権利、選択、自由が聖域とされる西欧社会では、構造モンダイ解決に対する政府の施策には、ある種のインセンティヴ(心理的刺激)が不可欠。有効な政策とは、個人に対し長期的に経済全体に利益を与える選択をさせることや。
ヤル気を削ぐ税金も、論理的には、有効な作用も持つ。しかし、そうした税金(ハンバーガーを食べる時の食品税とか)は個人の自由を侵害するものと考えられ易い。ここに、政府がこうした強制力を持たない中国とのチガイのヒトツがあるのや。
メキシコとかブラジルでは、インセンティヴ誘発政策が実験的に行なわれている。「イイことをヤッタ」個人に対しては、費用を払い、報酬を与え、助成金まで与える。例えば、子供集会へ出席したとか、免疫注射受けたとか、「イイこと」をした市民には、現金が「報奨金」として与えられるのや。
これを、アメリカ経済に移して言えば、数学や科学研究を選ぶ人々、あるいはコレステロールとか体重を減らす努力してる人々に、特別な報酬を与えると言うことやねん。
当然ヤルべきことをヤッタ人々に国が報酬を与えるという考えは、過激、あるいは不公平に感じられるかも。しかしその最終結論は。国民を活発に再教育すること、あるいは資本を寄生的消費ではなく、建設的投資に振り向けること、これが無ければ、アメリカは経済衰退に向かう危険な長い道をトボトボ歩き続けるっきゃ無い、ということやねん。
☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆
ウム。キビシイ。今のアメリカのマイナス点が、手加減なしに列挙されてる。コラムの筆者は、エコノミスト。「ナゼ援助は役に立たないか、アフリカへのより良い援助の方法」とか「西欧はいかに没落したか:50年間のバカゲた経済と未来への真の選択」などの著書がある。
☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆
「ヘラ鳥ウォッチング」
「HOW TO GET AMERICA BACK ON TRACK」(03/02)
「アメリカを軌道に戻すには」 ダンバイサ・モヨ
(NY・発)
かつて、未来はオレタチのものと信じていたアメリカ人が、今や太平洋越しに、成り上がって来た中国にビクついてる。タシカに中国は、世界最大の高速鉄道網を造り、太陽発電産業を発展させ、国際学力テストでトップの学生たちを育てつつあるやんか。
もちろん、中国は未だに膨大な貧困層を抱え、一人当たり所得はアメリカの1/10以下やねん。しかし、中国が急速にノシ上がって来るにつれ、アメリカは次第に影が薄くなってる。この数十年来の慣習、政治、施策を思い切って脱ぎ捨てなければどーにもならん。
どーしたらアメリカは軌道回復出来るか?経済学者は3ツの基本的要因を挙げる。資本・労働力・生産性、これが一国の成長を左右すると。
資本について言えば、金融危機の余波で、アメリカは巨大な負債を抱えた(G.D.P.の70%に及ぶ)そして財政赤字もGDPの10%前後。
そして労働力。先進西欧産業国の65才以上の人口は250%の増加。これが2010年から2050年の間に、年金と医療保険のコストをオッソロしく上げることになる。
そして生産性のモンダイ。経済学者によれば、生産性によって一国と他国の成長度は60%も差がつく。労働統計局によれば、各経済セクターに於けるアメリカの生産性は、この何十年、着実な成長ペースを保っている。しかし、技術的革新がナニも無ければ、アメリカの生産性は落ち込むキケンが高い。ホラ既に、アメリカの学生のランキングは、革新に必要な数学と科学の分野で世界的に大きなオクレと取って居るやんか。
さらにアメリカには根本的な弱みがある。経済悪化に対して、短期的な対応にイッショケンメで、長期的、構造的な政治立案が無い。確かに、未来の経済繁栄のためには、負債と財政赤字への短期的な対応は必要。もちろん、アメリカが未来の地平線に向かって背負っている沢山のリスクには暗黙の了解が必要。オバマの年頭施政演説がその例証や。
しかし、ホントのモンダイは、この国の爆発しそうな年金へのセキニンと、荒廃したインフラや。誰にもモンダイは解っている。でもそれに対する積極的な政策が無い。例えば、この先何十年かで、間違いなく直面する医療保険危機に対して。推定によれば、2010年から2050年の間に、糖尿病は164%増加する。アルツハイマー患者のコストは1兆ドルに達する。これをどーする?
世界的競争力を保つには、この構造的困難に対して、アメリカは膨大な政治資本と経済資源の活用に全力を挙げねばよ。教育、インフラ、エネルギーなど、キリのないユーツなモンダイの解決を政治家は先送りする。
個人の権利、選択、自由が聖域とされる西欧社会では、構造モンダイ解決に対する政府の施策には、ある種のインセンティヴ(心理的刺激)が不可欠。有効な政策とは、個人に対し長期的に経済全体に利益を与える選択をさせることや。
ヤル気を削ぐ税金も、論理的には、有効な作用も持つ。しかし、そうした税金(ハンバーガーを食べる時の食品税とか)は個人の自由を侵害するものと考えられ易い。ここに、政府がこうした強制力を持たない中国とのチガイのヒトツがあるのや。
メキシコとかブラジルでは、インセンティヴ誘発政策が実験的に行なわれている。「イイことをヤッタ」個人に対しては、費用を払い、報酬を与え、助成金まで与える。例えば、子供集会へ出席したとか、免疫注射受けたとか、「イイこと」をした市民には、現金が「報奨金」として与えられるのや。
これを、アメリカ経済に移して言えば、数学や科学研究を選ぶ人々、あるいはコレステロールとか体重を減らす努力してる人々に、特別な報酬を与えると言うことやねん。
当然ヤルべきことをヤッタ人々に国が報酬を与えるという考えは、過激、あるいは不公平に感じられるかも。しかしその最終結論は。国民を活発に再教育すること、あるいは資本を寄生的消費ではなく、建設的投資に振り向けること、これが無ければ、アメリカは経済衰退に向かう危険な長い道をトボトボ歩き続けるっきゃ無い、ということやねん。
☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆
ウム。キビシイ。今のアメリカのマイナス点が、手加減なしに列挙されてる。コラムの筆者は、エコノミスト。「ナゼ援助は役に立たないか、アフリカへのより良い援助の方法」とか「西欧はいかに没落したか:50年間のバカゲた経済と未来への真の選択」などの著書がある。
「リビヤ市民を救う方法」 ― 2011/03/05 14:54
えー、リビヤの情勢がチョイと悪化した。クリ君のレポート、ドコからだかワカラナイ。
☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆
「HOW TO HELP LIBYANS」(03/04)
「リビヤ市民を救う方法」 N・D・クリストフ
1986年、カダフィ中佐は、外国女性ジャーナリストとのインタヴューに応じた。彼は一人づつ、ベッドとテレビだけを備えた部屋に招じ入れ、「誘い」を掛けたのや。3人続けてニベ無く断られると、アキラメたのや。でも、この出来事は、今、カダフィを考えるのに重要なナニカを示してくれる。つまりアホやねん。
リビヤの「キング・オブ・キング」は、妄想と脅迫と尊大のゴタ混ぜ、キケンな賭けがダイスキで、何トンもの毒ガスの所有者。だから今、世界はエジプトやチュニジアのような隣国とともに、カダフィがヨロめいている内にドンドン圧力掛けて、出来るだけ早く退去させることが肝要だ。
困ったことに、この2、3日で、カダフィは少なくとも首都トリポリでは、やや失地回復したらしい。傭兵を使って人々を脅し、負傷したプロテスターを病院から放り出し、トリポリは陰気な静けさを取り戻しているのや。
アメリカその他の国が出来ることがナニかあるか?モチロン、たんとあるぜ。でも、先ずは出来ないことから言う。アメリカや欧州の軍隊がリビヤ領土内に侵攻すること、爆撃開始することは逆効果やねん。カダフィは、帝国主義がオレの国を掌握しようとしている、と言い出すに違いない。確かにイラク以後、ワレワレは、石油を保有するアラブ国に侵攻する選択を採れなくなってしまっている。
ワレワレが出来ることは、カダフィを締め上げ続けること。オマエの追放は時間のモンダイだとハッキリ言ってやること。それはカダフィのココロは変えられなくても、リビヤ軍に対しては効果がある。軍将校連はすでに動揺しているのや。
26日(土)、オレはエジプトに居た。カダフィ政権は今にも崩壊しそうに見えた。その時、トリポリから電話が入った。リビヤの上級将校からだった。群衆が制圧した町を攻撃せよと命令を受けたが群衆側に寝返ったと。彼は自分の寝返りを、他の将校連に電話するとともに、オレに報道してくれと依頼して来たのや。彼は自分の寝返りを既にヴィデイオに撮っていた。それを至急NYタイムズのウェブサイトに流して呉れと。
オレは合点だったが、その仕返しが彼の家族に及ぶ危険に手当てしてあるかと訊いた。ナニもしてない、と分かった。オレはその将校を説得した。女房や子供が誘拐されたり殺されたりしないように隠せと。彼は直ぐに、家族の危険はカマワナイと言った。オレはもう一度慎重に考えろと言った。そこで彼は妻に相談した。妻は不機嫌だった。彼は気弱になって、自分の寝返りの公開を一時延期した。それ以後、カダフィはトリポリで失地回復した。彼の寝返り公表はもはや予定に無い。
オレは、多くのリビヤ将校は、彼と同じような状態にあると思う。彼らは同胞のリビヤ人を攻撃なんかしたくない。でもカダフィの命令拒んで自分の家族が殺されるのもイヤだ。だから外部世界から、カダフィの追放はもう時間のモンダイだとハッキリ信号を送ってやれば、将校連はカダフィに従わないチャンスが増えるやんか。
アメリカ海軍の艦艇を、リビヤ沖に派遣するのも、信号として有効なステップだろう。経済制裁も有効やろ。飛行禁止ゾーン設定は戦闘に与える影響は少ないかも知れないが、リビヤ軍の腰がヒケる有効な信号だ。アラブ連合の事務総長アムル・ムッサはアフリカ連合と共に、飛行禁止ゾーン設定するツモリだと言う。西欧諸国は彼らと密接な協力を行なうべきやろ。ワレワレはリビヤ軍のコミュニケーションを撹乱することも出来る筈や。
カダフィに対するヒトツの解決法は、実際には大統領でも首相でもない彼を、ムスコと共に故郷であるSIRTEに引退させ、彼の権力を長年の友で実際的には国を差配して来たモハメッド・アルーズワイに委譲することやんけ。元英国大使の彼なら、評判も良く、プラグマティストだ。敵対しているグループや部族を参加させて、この国をより民主的に縫合出来るんちゃうか。
ワレワレがもっと圧力を与えれば、大惨事を避けるチャンスもそれだけ増えるわけだ。トリポリの昔馴染みの友人は暗い表情で言う。「カダフィ中佐は、テメエ自身行く所が無いので、出来るだけ多くのニンゲンを道連れにしようとしているのさ」
☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆
ウム。状況はチョイと後戻りしてる。でも結局、カダフィは自滅するっきゃ無いんちゃうか。その「道連れ」を出来るだけ少なくすることだけが、世界のセキニンと言うワケや。
☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆
「HOW TO HELP LIBYANS」(03/04)
「リビヤ市民を救う方法」 N・D・クリストフ
1986年、カダフィ中佐は、外国女性ジャーナリストとのインタヴューに応じた。彼は一人づつ、ベッドとテレビだけを備えた部屋に招じ入れ、「誘い」を掛けたのや。3人続けてニベ無く断られると、アキラメたのや。でも、この出来事は、今、カダフィを考えるのに重要なナニカを示してくれる。つまりアホやねん。
リビヤの「キング・オブ・キング」は、妄想と脅迫と尊大のゴタ混ぜ、キケンな賭けがダイスキで、何トンもの毒ガスの所有者。だから今、世界はエジプトやチュニジアのような隣国とともに、カダフィがヨロめいている内にドンドン圧力掛けて、出来るだけ早く退去させることが肝要だ。
困ったことに、この2、3日で、カダフィは少なくとも首都トリポリでは、やや失地回復したらしい。傭兵を使って人々を脅し、負傷したプロテスターを病院から放り出し、トリポリは陰気な静けさを取り戻しているのや。
アメリカその他の国が出来ることがナニかあるか?モチロン、たんとあるぜ。でも、先ずは出来ないことから言う。アメリカや欧州の軍隊がリビヤ領土内に侵攻すること、爆撃開始することは逆効果やねん。カダフィは、帝国主義がオレの国を掌握しようとしている、と言い出すに違いない。確かにイラク以後、ワレワレは、石油を保有するアラブ国に侵攻する選択を採れなくなってしまっている。
ワレワレが出来ることは、カダフィを締め上げ続けること。オマエの追放は時間のモンダイだとハッキリ言ってやること。それはカダフィのココロは変えられなくても、リビヤ軍に対しては効果がある。軍将校連はすでに動揺しているのや。
26日(土)、オレはエジプトに居た。カダフィ政権は今にも崩壊しそうに見えた。その時、トリポリから電話が入った。リビヤの上級将校からだった。群衆が制圧した町を攻撃せよと命令を受けたが群衆側に寝返ったと。彼は自分の寝返りを、他の将校連に電話するとともに、オレに報道してくれと依頼して来たのや。彼は自分の寝返りを既にヴィデイオに撮っていた。それを至急NYタイムズのウェブサイトに流して呉れと。
オレは合点だったが、その仕返しが彼の家族に及ぶ危険に手当てしてあるかと訊いた。ナニもしてない、と分かった。オレはその将校を説得した。女房や子供が誘拐されたり殺されたりしないように隠せと。彼は直ぐに、家族の危険はカマワナイと言った。オレはもう一度慎重に考えろと言った。そこで彼は妻に相談した。妻は不機嫌だった。彼は気弱になって、自分の寝返りの公開を一時延期した。それ以後、カダフィはトリポリで失地回復した。彼の寝返り公表はもはや予定に無い。
オレは、多くのリビヤ将校は、彼と同じような状態にあると思う。彼らは同胞のリビヤ人を攻撃なんかしたくない。でもカダフィの命令拒んで自分の家族が殺されるのもイヤだ。だから外部世界から、カダフィの追放はもう時間のモンダイだとハッキリ信号を送ってやれば、将校連はカダフィに従わないチャンスが増えるやんか。
アメリカ海軍の艦艇を、リビヤ沖に派遣するのも、信号として有効なステップだろう。経済制裁も有効やろ。飛行禁止ゾーン設定は戦闘に与える影響は少ないかも知れないが、リビヤ軍の腰がヒケる有効な信号だ。アラブ連合の事務総長アムル・ムッサはアフリカ連合と共に、飛行禁止ゾーン設定するツモリだと言う。西欧諸国は彼らと密接な協力を行なうべきやろ。ワレワレはリビヤ軍のコミュニケーションを撹乱することも出来る筈や。
カダフィに対するヒトツの解決法は、実際には大統領でも首相でもない彼を、ムスコと共に故郷であるSIRTEに引退させ、彼の権力を長年の友で実際的には国を差配して来たモハメッド・アルーズワイに委譲することやんけ。元英国大使の彼なら、評判も良く、プラグマティストだ。敵対しているグループや部族を参加させて、この国をより民主的に縫合出来るんちゃうか。
ワレワレがもっと圧力を与えれば、大惨事を避けるチャンスもそれだけ増えるわけだ。トリポリの昔馴染みの友人は暗い表情で言う。「カダフィ中佐は、テメエ自身行く所が無いので、出来るだけ多くのニンゲンを道連れにしようとしているのさ」
☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆
ウム。状況はチョイと後戻りしてる。でも結局、カダフィは自滅するっきゃ無いんちゃうか。その「道連れ」を出来るだけ少なくすることだけが、世界のセキニンと言うワケや。
「これはまだ序の口:アラブ世界動乱」 ― 2011/03/07 14:54
えー、久しぶりにフリードマン君の、なかなか手際のイイ、コラムご紹介致す。
☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆
「ヘラ鳥ウォッチング」
「THIS IS JUST THE START」(03/03)
「これはまだ序の口:アラブ世界動乱」 トーマス・L・フリードマン
後世の歴史家は、チュニジアの街路商モハメッド・ブアジジが、果物スタンド没収に抗議して自殺したことが、アラブ・イスラム世界全体の動乱のヒキガネになったことを、どう解釈するか。その主な原因は、独裁、食料品価格の高騰、若者の失業とメディアだろう。しかしエジプトに行って見て、オレはこの大衆反抗を起こさせた「あまりハッキリしないチカラ」のナンヤカヤを推測してみた。それを列挙する。
★オバマ要因:アメリカ人は、テメエが選んだラジカルな結果を、実はまだ良く分かっていないんちゃうか。フセインというミドルネーム持つ大統領が選ばれたことに対する世界の反応を。2009年のカイロでのオバマの演説を聴いてオレは確信したのや。そのコトバではなく、ニンゲンに対して、多くのアラブのワカモノは、こう感じたのや:「ホラ、彼は若い、オレも若い。彼の皮膚は黒い、オレも黒い。彼のミドルネームはフセイン、オレもフセイン。彼の祖父はイスラム、オレの祖父もイスラム。彼はアメリカの大統領だ。でもオレは失業中のアラブのワカモノで、選挙権も無く、意見も言えないやんか」。オレはこれを今回の反乱の燃料にヒトツに数える。
★グーグル要因:エジプト、チュニジア、バーレインで、FACEBOOKばかりが取り沙汰されてるが、GOOGLE を忘れてはアカン。2006年にバーレインの政局をカキ廻したのはGOOGLE やで。
バーレインの大きなモンダイ、特に結婚して家庭を持ちたいシーア派の男にとって、土地の配分が不公平だった。2006年11月27日、バーレインの議会選挙前夜、ワシントン・ポスト紙がレポートした。「両親、4人の兄弟姉妹、それに自分の子供たちと折り重なって一軒の家に住んでいるマームード君は、グーグル・マップで広い土地を見てアタマに来た。そこにはスンニ派の支配者アルーカリファ一族の大邸宅があり、彼らがこの国を支配していることがよく分かった」バーレインの活動家は人々に、グーグルでこの国の状況をよく見ろと働きかけた。そしてグーグル・グループを作り、一族大邸宅の写真にアクセスさせた。
★イスラエル要因:アラブTVアルジャジーラは、現在のイスラエル報道に力を入れて居り、アラブ世界に、いくつかのハナシを流している:イスラエルの前首相オルメルトが、辞任しなければならなかったのは、ユダヤ系アメリカ人後援者から、札束入りの封筒を不法に受け取ったことを告発されたからだ。イスラエル法廷は最近、前大統領KATSAVを、従業員に対して2回レイプを犯した罪で有罪とした。つい2、3週間前、イスラエルはガラント将軍の新司令長官指名をギリギリの時点で取り止めた。イスラエル環境保護団体が、ガラントが自宅近くの公有地を私有地にしたと、政府の調査を要請したためだ。(グーグル・マップで彼の自宅が見られる)こうしたことはエジプトではアッタリマエのことで、つまり隣のイスラエルではトップリーダーが汚職で裁判に掛けられるが、アラブ世界ではトップは汚職まみれだ、という指摘。
★北京五輪要因:中国もエジプトも帝政による大文明国だったが、1950年代にはドッチも泥まみれのビンボー国。中国の方がよりビンボーだったかも。しかし現在、中国は世界第2位の経済国、エジプトは外国からの援助に頼って生きている。エジプトのワカモノは2008年の北京五輪をどう見たか?「アメリカや西欧国を超えた」中国オリンピックは、エジプトという国はどこか大きくマチガっていると、ワカモノを覚醒させたのや。
★FAYYAD要因:パレスチナ首相FAYYADは、この3年間で、政府の新しいカタチをアラブ世界に導入して見せた。オレに言わせりゃ「FAYYADISM」ってとこ。つまり、いかに政府サーヴィスを尽くし、ガラクタを集め、職を作り出したかという実績で、ワタシを判断して呉れ、単に西欧やイスラエルに反抗したという評価ではなく。これはドコのアラブにも共通の筈、という態度やねん。中国は自由をアキラメなければならなかった。しかし、その代償として経済発展とナントカ見苦しくない政府を手にした。アラブは自由をアキラめ、その代償としてイスラエルとの紛争と失業を手にしたのや。
さよ、以上のことから結論として出て来るのはナニか?変革への幅広い運動を駆り立てる、世界の強力な集中・収斂性。ワレワレはそのバカデカイ変革のスタート地点に立って居るだけ。もっと慎重なエネルギー政策を持たなければ、これからのアメリカの照る日曇る日は、サウディ・アラビアの86才の王様が、この変革にどう対処するかにズッポリ左右されるっきゃ無いやんか。
☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆
ヤレヤレ。ようやく最後に、モンダイの終着点、サウディ・アラビアが浮かび上がった。シーア派とスンニ派のモンダイ、アブラのモンダイ、女性サベツのモンダイ、富とビンボー格差のモンダイ、アーブラガダブラの幸運にしか由来しない出自にナンの疑問も抱かない王一族と、そのキンキラキンの奢侈贅沢三昧。この要因と、アメリカ・ウォールストリート固陋迷信が生み出すジャブジャブのカネ剰り現象が、世界を溺死寸前に導きつつあるんちゃうか?ノアの方舟は疾うに難破して居る。さてオノオノ方、どー為される?
☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆
「ヘラ鳥ウォッチング」
「THIS IS JUST THE START」(03/03)
「これはまだ序の口:アラブ世界動乱」 トーマス・L・フリードマン
後世の歴史家は、チュニジアの街路商モハメッド・ブアジジが、果物スタンド没収に抗議して自殺したことが、アラブ・イスラム世界全体の動乱のヒキガネになったことを、どう解釈するか。その主な原因は、独裁、食料品価格の高騰、若者の失業とメディアだろう。しかしエジプトに行って見て、オレはこの大衆反抗を起こさせた「あまりハッキリしないチカラ」のナンヤカヤを推測してみた。それを列挙する。
★オバマ要因:アメリカ人は、テメエが選んだラジカルな結果を、実はまだ良く分かっていないんちゃうか。フセインというミドルネーム持つ大統領が選ばれたことに対する世界の反応を。2009年のカイロでのオバマの演説を聴いてオレは確信したのや。そのコトバではなく、ニンゲンに対して、多くのアラブのワカモノは、こう感じたのや:「ホラ、彼は若い、オレも若い。彼の皮膚は黒い、オレも黒い。彼のミドルネームはフセイン、オレもフセイン。彼の祖父はイスラム、オレの祖父もイスラム。彼はアメリカの大統領だ。でもオレは失業中のアラブのワカモノで、選挙権も無く、意見も言えないやんか」。オレはこれを今回の反乱の燃料にヒトツに数える。
★グーグル要因:エジプト、チュニジア、バーレインで、FACEBOOKばかりが取り沙汰されてるが、GOOGLE を忘れてはアカン。2006年にバーレインの政局をカキ廻したのはGOOGLE やで。
バーレインの大きなモンダイ、特に結婚して家庭を持ちたいシーア派の男にとって、土地の配分が不公平だった。2006年11月27日、バーレインの議会選挙前夜、ワシントン・ポスト紙がレポートした。「両親、4人の兄弟姉妹、それに自分の子供たちと折り重なって一軒の家に住んでいるマームード君は、グーグル・マップで広い土地を見てアタマに来た。そこにはスンニ派の支配者アルーカリファ一族の大邸宅があり、彼らがこの国を支配していることがよく分かった」バーレインの活動家は人々に、グーグルでこの国の状況をよく見ろと働きかけた。そしてグーグル・グループを作り、一族大邸宅の写真にアクセスさせた。
★イスラエル要因:アラブTVアルジャジーラは、現在のイスラエル報道に力を入れて居り、アラブ世界に、いくつかのハナシを流している:イスラエルの前首相オルメルトが、辞任しなければならなかったのは、ユダヤ系アメリカ人後援者から、札束入りの封筒を不法に受け取ったことを告発されたからだ。イスラエル法廷は最近、前大統領KATSAVを、従業員に対して2回レイプを犯した罪で有罪とした。つい2、3週間前、イスラエルはガラント将軍の新司令長官指名をギリギリの時点で取り止めた。イスラエル環境保護団体が、ガラントが自宅近くの公有地を私有地にしたと、政府の調査を要請したためだ。(グーグル・マップで彼の自宅が見られる)こうしたことはエジプトではアッタリマエのことで、つまり隣のイスラエルではトップリーダーが汚職で裁判に掛けられるが、アラブ世界ではトップは汚職まみれだ、という指摘。
★北京五輪要因:中国もエジプトも帝政による大文明国だったが、1950年代にはドッチも泥まみれのビンボー国。中国の方がよりビンボーだったかも。しかし現在、中国は世界第2位の経済国、エジプトは外国からの援助に頼って生きている。エジプトのワカモノは2008年の北京五輪をどう見たか?「アメリカや西欧国を超えた」中国オリンピックは、エジプトという国はどこか大きくマチガっていると、ワカモノを覚醒させたのや。
★FAYYAD要因:パレスチナ首相FAYYADは、この3年間で、政府の新しいカタチをアラブ世界に導入して見せた。オレに言わせりゃ「FAYYADISM」ってとこ。つまり、いかに政府サーヴィスを尽くし、ガラクタを集め、職を作り出したかという実績で、ワタシを判断して呉れ、単に西欧やイスラエルに反抗したという評価ではなく。これはドコのアラブにも共通の筈、という態度やねん。中国は自由をアキラメなければならなかった。しかし、その代償として経済発展とナントカ見苦しくない政府を手にした。アラブは自由をアキラめ、その代償としてイスラエルとの紛争と失業を手にしたのや。
さよ、以上のことから結論として出て来るのはナニか?変革への幅広い運動を駆り立てる、世界の強力な集中・収斂性。ワレワレはそのバカデカイ変革のスタート地点に立って居るだけ。もっと慎重なエネルギー政策を持たなければ、これからのアメリカの照る日曇る日は、サウディ・アラビアの86才の王様が、この変革にどう対処するかにズッポリ左右されるっきゃ無いやんか。
☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆
ヤレヤレ。ようやく最後に、モンダイの終着点、サウディ・アラビアが浮かび上がった。シーア派とスンニ派のモンダイ、アブラのモンダイ、女性サベツのモンダイ、富とビンボー格差のモンダイ、アーブラガダブラの幸運にしか由来しない出自にナンの疑問も抱かない王一族と、そのキンキラキンの奢侈贅沢三昧。この要因と、アメリカ・ウォールストリート固陋迷信が生み出すジャブジャブのカネ剰り現象が、世界を溺死寸前に導きつつあるんちゃうか?ノアの方舟は疾うに難破して居る。さてオノオノ方、どー為される?
「独裁者とは違い、アラブの王様たちはデンとしてる」 ― 2011/03/09 16:58
えー、アラブ騒乱がサウディ・アラビアに及ぶか?これが今、世界はもちろん、石油がイノチの日本の大問題やんか。石油産業のナンヤカヤは回り回って食糧に及ぶこと必至。日本のリーダーには、餓死に関する危機感が全く無い。てなことで、サウデイに関するアメリカ国土安全局の女性補佐官のコラムを1本ご紹介致す。
☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆
「ヘラ鳥ウォッチング」
「WHY KINGS ARE HANGING IN THERE」(03/08)
「独裁者とは違い、アラブの王様たちはデンとしてる」
ジュリエット・ケイム
(ボストン・発)
アタシはロス生まれだから、ハリウッド映画の受賞には深い関心がある。で、メディアのチカラが独裁者を追放するという社会現象をバックに、今回のアカデミー賞では、ジョージ6世の「王の演説」(THE KING'S SPEECH)が、ネットワークの社会革命を描いた「社会メディア」(THE SOCIAL NETWORK)を退けて作品賞を獲った。これはヒトツの予兆かも知れない。つまり、ネットワーク革命はKING連中の退位にはツナガラなかったのよ。
アラブ世界の君主国(MONARCHY)は8ツあるが、横暴な独裁者、革命軍事政権、あるいはただの混沌などを横目に、デンと安定している。彼らこそ、政治的経済的利益を損なうことなく、歴史上の正義の側に立ちたいアメリカの外交政策の「錨」の役目を果たしてる。
チュニジアやエジプトの独裁者が追放され、リビヤのカダフィが運命にスガリ付いている今、アラブの王族たちは、嵐を切り抜けている。自らの政治的責任能力とアメリカの支援とによって。バーレイン、サウディ・アラビア、オマーン、モロッコ、ヨルダンで、王族たちは、近代化への要求に対して、防御ではなく、改革に向かって歩みをススメて居る。
世界がリビヤ独裁者のドン詰まりを眺めてる時、アラブの王族たちは、静かに自分たちの譲歩を始めている:サウディの皇太子アブドラジズは、先月、NYタイムズとヘラルド・トリビューンに、改革に関するコラムを書いた:ヨルダンのアブドラ王は、自分の権力の一部を議会に移譲することを示唆:アブダビ皇太子ザイード・アルーナハヤンは、オバマスタイルのタウン・ホール集会を主催、国民の声に耳を傾けた。
こうした王族の変化は、アラブの反体制ワカモノの求める民主主義の勝利を表すものとは言えない。しかし、より恥ずかしくない未来に向けての小道を造るための、シゴト、食糧、教育、意見などは切実な要求であり、王族たちは、その小道を用意しようとしている。
モロモロの革命騒動についてのイロイロな社会分析は、やがてマチガイだったと言うことになるかも知れないが、王族リーダー連にはある程度共通した性格が見られる。それを列挙する。
★王族は偽善を排す:王に望まれることは、一般民を装わないこと。それが多分、アラブの王族が国民から一定の尊敬を得ている理由だろう。王族が民主的なフリをして見せないことが、王族を政治的論争の上位に置く。それが王族をして役所のナンヤカヤに患うことなく国の舵を執らせている。つまり、民主的に選ばれたアラブのリーダー、エジプトのムバラクなどは、「お笑い者」なのよ。選ばれたけれど、見せ掛けだったの。王族には見せ掛けは無いのよ。
★王族はリッチ:多くの王族リーダーたちは、石油成金国で君臨している事実によって、名声に傷付くことは無い。サウディでは最近、アブドゥラ王が、ワカモノが家を買うため、商売を始めて家族を養うために100億ドル投資すると宣言した。市民無税の多くの湾岸諸国では、同様な王族による福祉計画を支援している。王族の財産はイヤラシイものだけど、直ぐに頒け与えることが出来るのよ。
★王族はズーっと先を読んでいる:自分個人の利益より家族を想うココロが優先するからだろう、王族たちは、国民の不幸に対応するのに必要なことをススンでヤッテいるように見える。国民は、神話に基づく権力を主張する連中よりも、王族を好きだというハナシには乗らない。
そう、アラブ王族達だって聖人じゃないから、独裁者のように暴力的にもなれる筈。でも、アラブ世界の力関係が変わって行くに従れて、成功に必要なのは、経済改革と平和な政治参加と責任ある政府だと分かって来たのよ。
王族が依然シッカリ存立していることを失敗と考えるべきではない。変革とは民主的に選出された大統領、というカタチにはコダワラないのよ。ムバラクは選出された大統領だった。でもエジプトはどーなったか?アラブ・リーダーたちにとっての最終目的は、政府の形態には関係無く、国民の望みを反映させること。
アメリカ政府の、多くは若くて反応力を備えたアラブ王族を、改革に向かわせる静かな外交策は、アラブ民族に対してだけでなく、アメリカのためにも、役に立つてるのよ。
☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆
ウム、国土安全局のオバハンのコラム、なかなか示唆的やんけ。madーdogカダフィ大佐とは違って、アラブの王族の多くはカネモチでインテリで、開明的やねん。前向きの平和的だが毅然とした改革の成功をココロから祈るっきゃ無い。ニホンジンとしては。
☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆
「ヘラ鳥ウォッチング」
「WHY KINGS ARE HANGING IN THERE」(03/08)
「独裁者とは違い、アラブの王様たちはデンとしてる」
ジュリエット・ケイム
(ボストン・発)
アタシはロス生まれだから、ハリウッド映画の受賞には深い関心がある。で、メディアのチカラが独裁者を追放するという社会現象をバックに、今回のアカデミー賞では、ジョージ6世の「王の演説」(THE KING'S SPEECH)が、ネットワークの社会革命を描いた「社会メディア」(THE SOCIAL NETWORK)を退けて作品賞を獲った。これはヒトツの予兆かも知れない。つまり、ネットワーク革命はKING連中の退位にはツナガラなかったのよ。
アラブ世界の君主国(MONARCHY)は8ツあるが、横暴な独裁者、革命軍事政権、あるいはただの混沌などを横目に、デンと安定している。彼らこそ、政治的経済的利益を損なうことなく、歴史上の正義の側に立ちたいアメリカの外交政策の「錨」の役目を果たしてる。
チュニジアやエジプトの独裁者が追放され、リビヤのカダフィが運命にスガリ付いている今、アラブの王族たちは、嵐を切り抜けている。自らの政治的責任能力とアメリカの支援とによって。バーレイン、サウディ・アラビア、オマーン、モロッコ、ヨルダンで、王族たちは、近代化への要求に対して、防御ではなく、改革に向かって歩みをススメて居る。
世界がリビヤ独裁者のドン詰まりを眺めてる時、アラブの王族たちは、静かに自分たちの譲歩を始めている:サウディの皇太子アブドラジズは、先月、NYタイムズとヘラルド・トリビューンに、改革に関するコラムを書いた:ヨルダンのアブドラ王は、自分の権力の一部を議会に移譲することを示唆:アブダビ皇太子ザイード・アルーナハヤンは、オバマスタイルのタウン・ホール集会を主催、国民の声に耳を傾けた。
こうした王族の変化は、アラブの反体制ワカモノの求める民主主義の勝利を表すものとは言えない。しかし、より恥ずかしくない未来に向けての小道を造るための、シゴト、食糧、教育、意見などは切実な要求であり、王族たちは、その小道を用意しようとしている。
モロモロの革命騒動についてのイロイロな社会分析は、やがてマチガイだったと言うことになるかも知れないが、王族リーダー連にはある程度共通した性格が見られる。それを列挙する。
★王族は偽善を排す:王に望まれることは、一般民を装わないこと。それが多分、アラブの王族が国民から一定の尊敬を得ている理由だろう。王族が民主的なフリをして見せないことが、王族を政治的論争の上位に置く。それが王族をして役所のナンヤカヤに患うことなく国の舵を執らせている。つまり、民主的に選ばれたアラブのリーダー、エジプトのムバラクなどは、「お笑い者」なのよ。選ばれたけれど、見せ掛けだったの。王族には見せ掛けは無いのよ。
★王族はリッチ:多くの王族リーダーたちは、石油成金国で君臨している事実によって、名声に傷付くことは無い。サウディでは最近、アブドゥラ王が、ワカモノが家を買うため、商売を始めて家族を養うために100億ドル投資すると宣言した。市民無税の多くの湾岸諸国では、同様な王族による福祉計画を支援している。王族の財産はイヤラシイものだけど、直ぐに頒け与えることが出来るのよ。
★王族はズーっと先を読んでいる:自分個人の利益より家族を想うココロが優先するからだろう、王族たちは、国民の不幸に対応するのに必要なことをススンでヤッテいるように見える。国民は、神話に基づく権力を主張する連中よりも、王族を好きだというハナシには乗らない。
そう、アラブ王族達だって聖人じゃないから、独裁者のように暴力的にもなれる筈。でも、アラブ世界の力関係が変わって行くに従れて、成功に必要なのは、経済改革と平和な政治参加と責任ある政府だと分かって来たのよ。
王族が依然シッカリ存立していることを失敗と考えるべきではない。変革とは民主的に選出された大統領、というカタチにはコダワラないのよ。ムバラクは選出された大統領だった。でもエジプトはどーなったか?アラブ・リーダーたちにとっての最終目的は、政府の形態には関係無く、国民の望みを反映させること。
アメリカ政府の、多くは若くて反応力を備えたアラブ王族を、改革に向かわせる静かな外交策は、アラブ民族に対してだけでなく、アメリカのためにも、役に立つてるのよ。
☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆
ウム、国土安全局のオバハンのコラム、なかなか示唆的やんけ。madーdogカダフィ大佐とは違って、アラブの王族の多くはカネモチでインテリで、開明的やねん。前向きの平和的だが毅然とした改革の成功をココロから祈るっきゃ無い。ニホンジンとしては。
最近のコメント