「オトコもマダマダ捨てたもんじゃ無いさ」2010/07/29 15:33

「ヘラ鳥ウォッチング」

「DON'T WRITE OFF MEN JUST YET」(07/23)

「オトコもマダマダ捨てたもんじゃ無いさ」  ニコラス・D・クリストフ

アメリカ全労働力人口の「陽」(YANG)とはつまり、40年のキャリアのオトコは、同じキャリアのオンナより、平均43万1000ドル多く稼ぐことや。

「陰」(YIN)とはつまり、この10年間でアメリカ史上初めて、オトコが労働市場の支 配者では無くなっていることや。この3月までの5ケ月間を採ってみると、オンナの就業者の方が多いのや。大不景気による失業者の3/4はオトコなのだ。

現在、オトコは多少モリ返している。と言うのも、夏場は建設現場労働など、オトコ向きの需要が多いからや。まァアメリカでは、夏場はオトコが冬場はオンナが有利といえる。
オンナがガンバっているのはナゼか?オンナの方が現代のシゴトに適性があるのか?「アトランティック」誌の今月号で、ハンナ・ロジン女史が、このモンダイを「オトコはオシマイ」なるタイトルで論じている。

「《脱工業経済》では、オトコよりオンナの方に適性がある。オトコの体力的アドヴァンテージはオ呼ビじゃ無いのよ。今、有用な、社会的インテリジェンス、コミュニケーション能力、冷静にシゴトをコナス能力、なんかはオトコじゃなくてもイイってこと」

他にも、《オンナの時代》の夜明け、という声もある。ロジン女史の指摘によれば、胎児の性別を前以て知るハイテク・バイオ検査でも、男児より女児がノゾマレていると。ちなみに、現在のアメリカでは、専門職や支配役職に就くオンナの比率は51%、1980年には26%だった。

また、こういう事実もある。アメリカの上流エリート界をオトコが占める一方で、下層を占めるのもまた、オトコなのや。囚人の90%はオトコだし、ホームレスも殆どオトコ。

学校の成績が社会的成功にツナガるとすれば、これから何十年かは、オンナの時代やろ。今までに無いほど、成績はオンナの方が上なのだ。高校生のトップ64%はオンナ。読書能力採っても、アメリカ各州で、オトコノコはオンナノコに追い付けない。

でも、はたしてそーか。オレの思うに、世の中は、次の男女均衡に向かっているのでは。なにも「オトコはオシマイ」なんて悄気るこた無いのさ。オンナはオトコに追い付いたけれども、「追い付くこと」は「先頭を切る」よりカンタンなのや。

さらに、学校の成績の差は確かだとしても、大したことじゃない。算数ではほぼ互角だ。小学校の読書能力優秀さは、オンナノコの79%に比べ、オトコノコは72%。でも成績トップはオトコノコ。あるテストで2400点満点取ったのはオトコノコたち。

「なぜオトコノコは負けるのか」の著者、教育専門家のリチャード・ウィットミアによれば、オンナノコが強いのは、学校の教え方にも依る。子供たちを沢山の本に曝すカリキュラムでは、オトコノコの方が読書にツヨイ。

オレの思うには、オトコとオンナの競争を強調し過ぎている。ヘンリー・キッシンジャーがかつて言ったことがある。「オトコとオンナの闘いに勝ち負けなんて無いさ。テキにするには仲良すぎるのだよ」

オトコは、女房やムスメが、職場でイイ機会に恵まれることを望んでる。セクハラに遭ったりせずに。オンナは、亭主やムスコが、イイ地位に就くことを望んでる。刑務所に入ったりせずに。誰もが性別にカンケイ無く、公平を求めるのや。

オトコはオンナが対等の地位を得れば、明らかにトクする。不景気で失業したオトコでも、カミさんが、チャンと働いてローンまで払ってくれることが多い。そしてオンナは、失業したり、ホームレスになったオトコのための社会的プログラムを樹てるのが、得意なのやねん。

さよ、セクス対立とか、食うか食われるかのハナシは、ひと先ず忘れようや。オトコはオンナの助けを借りて、テメエの道をシッカリ掴めばイイのさ。遅れて来たオンナが、そのアタマの良さと能力を駆使すれば、すべてのニンゲンをハッピーに出来るのや。Y染色体を持つ、われわれオトコを含めて。

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ウム。クリストフ君にしては、ナニヤラ平凡すぎる結論やんか。「天安門事件」の共同レポートでP賞取った中国系のカミさんとの、チカラ関係の反映やろか?

オシマイの「Y」染色体が、冒頭の「YANG」と「YIN」に引っ掛けてあるのか?ワメにはようワカラン。

「ヘタ英語より広東語チャンと教えてんか」2010/07/28 17:06

えー、どこにでも居る教育ママ、教育パパ、香港にも居てはるのや。でもココでは・・・

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「ヘラ鳥ウォッチング」

「CANTONESE'PLEASE」(07/23)

「ヘタ英語より広東語チャンと教えてんか」 ヴェルナ・ユウ

(香港・発)

自分の子供には、自国語で話し掛けるのが自然というものやろが。でも誰もがそう考えているわけではないのや。

ワタシ夫婦たちが、2才のムスメの誕生日パーティを開いた折、チョイとビックリした。4才の中国人の男の子に、ワタシが広東語で、どのお菓子がイイ?と聞いた時のことだ。「No,no,no」男の子はイライラした様子で叫んだのや。すると母親は直ぐ、ワタシのコトバを英語にホンヤクしたのだ。ワタシはガックリ来た。その子は香港生まれ、香港育ちなのやで。両親とも広東語が母国語。なのに二人とも、子供にヘタクソな英語で話し掛ける。

その理由はカンタン。子供を名だたるインタナショナル・スクールに入れたい。家庭で広東語ばかり喋っていると、英語の面接テストをパス出来ないのではと心配なのだ。だからこの母親は、ムスコがインタタショナル幼稚園に受かり、その下のムスメが最初に発したコトバが英語だったことで大満足なのや。

こうした母親はイッパイ居てはる。誕生パーティに来た他の子供たちの両親も、子供にヘタな英語で話しかけていたのや。「ホラ、コンナ風ニ動クアルヨ」ある父親はヒドいアクセントの英語で、1才半のムスコに汽車のオモチャを見せていた。彼はチョイと困ったように、自分の英語の発音も文法もヒドイことを認めた。でも自分が苦労しているそのヒドイ英語で、幼児にコミュニケートしようと努力しているのや。

「ある日、ムスコにシャツのボタンの掛け方を教えようとして、その英語が分からなかった。しようがない、友人にデンワして訊いたのです」

ワタシは訊いた。「幼児が慣れているコトバで話しかけた方がイイとは思いませんか?」「いえ、アナタは海外に長く生活していらっしゃるから、香港の親たちのキモチがお分かりにならないのよ」母親が言った。「インタナショナル・スクールの入試はキビしいの。子供がチャンと英語を喋れないと、ダメなのよ」

ワタシは彼女の可愛い子供が、ボールを転がして遊んでいるのを見ながら、チョイと悲しかった。まだ2才にもなっていないこの子、まだ舌もよく回らないのに、ネイティヴ広東語より、英語を喋らされる。両親が自分たちは上手く喋れないけど、将来役に立つと信じている英語を子供に強いるワケや。

香港のガンバル両親たちは、子供にハナから英語を使わせるために、英会話遊戯グループや、幼稚園や、インタナショナル・スクールに入れる。そして、こうした学校ではマンダリン(北京語)が「第二言語」として教えられる。イナカの広東語など知ったことか。

ホントに哀しいことやんか。お祖母ちゃんが教えてくれ、ワタシたちが幼稚園で歌っていたムカシからの子守歌はどーなるのや?小学校に行く前に、暗誦するように躾けられていた、あの唐時代の詩歌はどーなるのや?そして、儒教の敬虔さを子供たちに教えるため、14世紀から伝えられてきた「二十四孝」(TWENTY-FOUR PIOUS SONS)も、英訳では、その真髄はとても伝わらないやろ。

さらに、広東語は、今の公用北京語の中にはもはや残っていない古代中国語のヒビキを保持して居る。ユタカな表現に満ちたイキイキしたコトバなのだよ。ワレワレの文化遺産であり、ワレワレ世代がこれを伝えなかったら、ダレが伝えるのや?今の子供たちに、祖先のコトバを教えなかったら、この国の文化は失われるっきゃ無いやんか。

彼らが成長した時、テメエをどう感じるのかね。中国文化への感応力を未だ持ち続けていられるのやろか?中国の未来のエリートたちは、インタナショナルな展望は持てても、文化的には根無し野郎ちゃうか?ワタシの取り越し苦労だろうか。でもやがて、ワレワレ香港人が、自分自身の言語の衰亡を嘆く日が来るのじゃないか、とてもシンパイだ。でも、考え直す時間は未だあると思うぜ。

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ウム。これは多くのモンダイを含んだハナシやんけ。香港ママが幼児に英語を染み込ませようとするのは、コトバを有効なTOOL(道具)としてしか見ない姿勢。今、ニホンの先端企業が英語を社内用語に、とハッパ掛けているのも、同じく経済的効率第一の考え方。

まァ、そこには英語をブンカとしてではなく、世界共通語、エスペラントならぬイングラントとして利用するだけさ、というオトナのエクスキューズはあるものの、英語を母国語とする国々とのハンディキャップは拭い難くある。しかしニホンの教育ママは、日本語を禁じてまで子供を英語漬けにしているようには見えない、ヤレヤレ。

ちなみに。ワメのササヤカな香港経験ふり返っても、「ニーハウ」ではなく「ネイホーマ」、「シェーシェー」ではなく「トーチェ」、「ツアイチェン」ではなく「ツォイキン」、広東語の活力に満ちたヒビキが耳に蘇ってくるのやねん。

「アフガニスタンの鉱物資源めぐる争奪」2010/07/23 15:50

「IN AFGANISTAN,A THREAT OF PLUNDER」(07/21)

「アフガニスタンの鉱物資源めぐる争奪」

ポール・コリアー(オクスフォード大学経済学教授)

(英国・オクスフォード発)

アフガニスタンには1兆ドル相当の鉱物資源が埋蔵されていると言うニュースは悲観的に受け取られている。この国はコンゴの二の舞だと。コンゴの金、銅、その他の鉱物資源は汚職と暴力を誘発して居るのやねん。事実、アフガニスタンの治安は埋蔵発見によって崩壊しつつある。

ナイジェリアの石油資源、シェラ・レオーネのダイヤモンドと同じく、アフガニスタンの鉄、銅、コバルト、金、リチューム、その他の鉱物資源は内部闘争のモトやねん。強欲が暴力を産み、闘争に向かうのだよ。

東部コンゴでは、毎年、10億ドルのダイアモンドが採掘・輸出されているが、政府の統治力が弱いため、国庫に入るのは3万7000ドルだけ。アフガニスタンは資源活用に成功している少数の国々を見習って、こうした傾向に抵抗せねばよ。

一番ダイジなのは、鉱山周辺の住民が、公共事業に就職し、消費力を持つことやねん。ナイジェリアは、周辺の住民が石油発掘の恩恵に預かれず、しかも従来の漁業と農業の生活が破綻している実例。政治家が石油収入の大部分をポッポして居るのやねん。

こんな失敗を避けるには、アフガニスタンはボツワナを見習うべき。ダイヤモンド収入を道路建設、電力、学校設立に向けている。これで国民の生活水準が極貧から中流へと上がったのや。マレーシアも錫と石油収入を経済変革に向け、ペナン周辺の極貧地帯を手工業品輸出などによって上向きにしている。

ザンビアの例。銅のブームで、年30億ドルの輸出で中国企業は大モウケだが、ザンビア政府の税収は1億ドルに過ぎない。それは中国企業がザンビア大統領と直接取引しているためで、国民には詳細はワカラナイのだよ。財務省もヤミの中やんけ。

アフガン政府は外国企業との取引をすべてオープンにすべきや。銅の発掘事業は黒い霧の中で中国企業の手に渡ったが、工業大臣が3000万ドルの賄賂を受け取ったと告訴された。改革の努力はホノ見える。

アフガニスタンは、発掘事業契約を監視せねばよ。イラクが石油発掘契約について実施している政府が所有権を保持し、発掘費用だけ支払う方式に倣って。一般アフガン人に恩恵が及ぶように、汚職の多い各省庁を通さず、直接、各市町村に渡すことが必要。アフガニスタンは既にこの方式を試みている。2003年に始まった地方発展支援。市町村では、そのカネを、学校設立や医療保険などに向けて居るのや。

アフガニスタンは、資源発見の最後のフロンティアと言われる。地球の1/4の地域を占めながら、先の見えない最貧60ケ国のヒトツやねん。この先10年、世界的に産物価格が高騰する予想の中で、最後のフロンティアは開発され、チャンスは拡大する筈だ。資源はユタカだが政治統治力の弱い国々は、さまざまな略奪・収奪に抵抗せねばよ。

アメリカがアフガニスタンで散々ベンキョーさせられたように、いくら軍隊を送り込んでも、外側から有効な政治統治を行なうことはゴッツ難儀やで。自分たちのユタカな自然資源をどーするかは、他の貧民国の例を手本に、地域住民が自分自身で政治的決定をするっきゃない。他人マカセはダメなのだよ。

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ウム。先進国が後進国の独裁者とツルんで、ガッポリ儲けるパターンは、もう時代オクレやんか、ホントは。でも今、世界は後進国の埋蔵資源の分捕り競争。中でも「遅れてきた先進国」中国の跳梁はメザマシイ。ニホンの各商社、各企業も、オクレジと競争に参加してるが、力不足ケッテ的。足りないのはドンナ力やろ?

「ジェファーソンと中東」2010/07/23 15:28

えー、アメリカ第3代大統領ジェファーソンの中東への関心が、今改めてライトを浴びている。

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「ヘラ鳥ウォッチング」

「JEFFERSON ON THE MIDDLE EAST」(07/22)

「ジェファーソンと中東」 テッド・ウィドゥマー

アメリカ創立者連の中でも、ジェファーソンほど現代にツナガッて来るヒトは居らぬ。

米国議会図書館は最近、特殊テクニックを使って、アメリカ独立宣言文の中に、ユーレイの如きコトバを発見した。最終草案の「市民(CITIZENS)」の下に、削除された「国民(SUBJECTS)」なるコトバがウッスラと。これは王の下に従属する国民というイミ。この単純なコトバの変更は、権力というものは、底辺から昇ってくるものだと言う認識を示す。さよ、ジェファーソンの行なった削除は、234年後の今でも、アメリカ外交政策を導くものやねん。

アメリカ独立草案を書いてから50年目、ジェファーソンは死の直前に、独立政府(SELF-GOVERNMENT)が世界中に広がることを念願すると書いたのや。

アメリカの理想主義を植え付け難い地域は常に中東であることを、ジェファーソンはよく理解していた。オドロイタことに、ジェファーソンは生涯通じて、アラビアの人々と文化に関心を持っていたのだよ。若い頃に、彼はコーランを1冊購入している。2009年、カイロでの演説でオバマ大統領がそれを指摘した。幸い、その本は実在して居り、2007年、初の米国イスラム系議員、ケイス・エリソンの就任式で、宣誓に使われたのや。

1770年代後半、彼は大学で、東洋言語を教える法案を提出した。それは宗教の自由を確立し、「ユダヤ教もその反対派も、キリスト教もマホメット教もヒンズー教もあらゆる宗教を保護するため」だったのや。

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ウム。時間的ヨユウが無いので、このコラム尻切れトンボにてゴメン。大農園主として、黒人女性との間に子供を作り、その子孫が話題になったり、ジェファーソンはオモロイ大統領だが、それほどアラビア文化に関心を持っていたのは知らなんだ。

「オレ達の地球ビーカーは沸騰し始めてる」2010/07/20 17:09

えー、次もクリストフ・レポート。温暖化モンダイをベテラン登山家の写真から追及。

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「ヘラ鳥ウォッチング」

「OUR BEAKER IS STARTING TO BOIL」(07/19)

「オレ達の地球ビーカーは沸騰し始めてる」 ニコラス・D・クリストフ

(世界の屋根がモーレツなスピードで溶け始めている確証としてのこの写真から目ン玉を背けるわけには行かないぜ)

デヴィッド・ブリーシャーズは、アメリカの伝説的登山家。エヴェレストに5回登頂し、1996年には、エヴェレストIMAX フィルム・チームを引率した。今なお、彼はヒマラ ヤ登山を続けている。しかし、ピトンやアイス・アクスなどの登攀道具以外のアルモノを背負っている。それは、世界の屋根である氷山のオドロクベキ溶解を記録するための特殊カメラなのや。

ブリーシャーズ氏は、1983年に初めてエヴェレスト登頂して以来、何回もその周辺を訪れている中に、その地形が変化し、氷山が縮小していることに気付いた。そこで初期のヒマラヤ登山の写真記録を捜し出し、それと同じ位置からの写真を撮るために、以降何回も、山の背面や氷河の割れ目に足を運んだのや。

新旧の写真を見較べるのは衝撃的だった。時を追って、氷山は四方八方に向かって圧倒的に縮まり、時には何百フィートも消失していた。「この眼を疑ったぜ」と彼は言った。

「オレたちはレザー・ファインダーで氷山の消失した高さを計った。35階から40階のビルに相当する量が消えていたのさ」

彼はこの比較写真が展示されているNYのアジア協会にオレを案内して呉れた。有名登山家マロリーが1921年に撮影した写真にはメイン・ロングバック氷河が映っていた。(その3年後、頂上付近で彼は死ぬのだが)その写真と、同じ場所からブリーシャーズ氏が撮った写真とは全く違う風景だった。氷山は垂直に330フィート消失していたのや。

社会心理学によると、オレたちの脳は、徐々に浸蝕して来る災害に対しては、自衛本能が働かないと言う。猛獣や大吹雪には用心深く身を守りながら進化して来たニンゲンだが、気候変化には不用心なのや。だからニュースメデイアの中に居るワレワレは、天候については詳しく報道するけど気候についてはニブイのだよ。

トドノツマリ、オレたちは、一酸化炭素排気ガスが、この愛する地球を荒廃させる予測については、オソロシク無頓着なのだ。

NASAによれば、今年1~6月の地球温度は、1880年に気温調査が始まって以来の暑さ。「気候ウェブサイト」は気候変化にもっと対処するよう呼び掛けて居り、2010年は記録上、最も暑い年になりそうだと。同じく、ラトガー大学の地球降雪研究室によれば、この5月6月の北半球は、1967年に衛星観察が始められて以来、最低の降雪量だったと。

さよ、危険のサインはイッパイ。なのにコトワザの「低温茹でカエル」のように、ワレワレは自覚出来ないで居るんちゃうか。実際、カエルはゆっくり温められるビーカー(ガラス試験管)の中でジっとしていない。著名な動物学者の言うには、カエルはジワジワ昇る温度にイライラして逃げ出そうとモガくのや)

オレたちだって地球ビーカーの中で、氷河が世界中で後退して行くのをマジマジと見つめてるワケやんか。氷河国立公園(GLACIER NATIONAL PARK)の氷河の数は、100年前の 150から25に減っている。中国の科学的測定によれば、ヒマラヤの氷河の縮小は加速しつつあり、1年間に26フィートづつ消失しているそうな。

アジア協会で中国プログラムを運行しているオーヴィル・シェルは「氷河はアルプスの景色のカナメであり、ワレワレは永久と信じていた」と言う。「なのに、オレたちの目の前で氷河は死につつあるのや」

ワシントンのスティムソン・センターに籍を置くインドの氷河学者、サイド・イクバル・ハスナイン氏は、ヒマラヤ氷河の後退には3ツの理由があると言う。第1、スベテの温暖化は炭素排出とツナガリがある。第2、降雨降雪パターンの変化。新雪量は溶けた雪量に及ばない。第3、トラックによる汚染が氷河を煤煙で覆い、氷河の表面が黒ずみ、光の反射を妨げる。それが溶解をさらに早めるのや。

また、氷河の退却は下流の農業を脅かす。先月科学マガジンに発表された研究では、氷河の溶解の影響は、ガンジス川、黄河、楊子江にとってはさほどでは無いが、インダス川とブラマプトラ川にとって、氷河の消失は「6000万人の食糧安定を脅かす」重大な影響を及ぼすと。

アメリカは、湾岸での石油漏出で大騒ぎだった。海上に浮かぶ石油の黒い塊や、海鳥たちの死体を、深海に穴を穿つワレワレニンゲンの傲慢さの顕れと感じたのや。氷河の溶解も同じく、ワレワレの傲慢さへの警告、ワレワレが現今の炭素排出に対処しない限り、結果として地球が、今後何世紀も曝される危険への警告と考えるべきやろが。